今日はお世話になっている奥田浩美さんの2冊目のご著書『会社を辞めないという選択』出版記念講演へ!
前作の講演会は対談形式でしたが、今回は姐さん単独!
本を読んだヒトも、まだのヒトも、どちらも学びの多い会でした。
「会社」とは、そもそも「社会に何かをもたらす」組織
本書を上梓した後、奥田さんは様々なヒトから
「なぜ起業家の奥田さんが、”会社を辞めない”というテーマの本を書いたんですか?」
と質問されたそう。
奥田さんにとって、会社とは「社会に何かをもたらす」組織(=チーム)であって、最も相応しいから「会社」を作ったとのこと。
会社を辞めたのに、また会社を作る――。
つまり「会社」というモノに、何かすごく意味があるのではないか?と考えたそうです。
会社員・社内起業・2回の起業経験がある奥田さんは、会社を辞める=ネガティブなことだとは捉えていません。
辞めた会社=周りの人とうまくチームが作れなくなった場所。
辞める=チームの再編成をするイメージ。
辞める前に「会社はどういうことが大事」で、「どういうものが財産」なのか?という解析をしてから次に進む(辞めるかどうか判断する)と良い。
確かに、2000年代半ばくらいから、転職ってそんなに珍しいことではなくなったように思います。
もちろん、ジョブホッパー(数ヶ月~1年程度で次々に転職を繰り返すヒト)は別ですが。
会社は完成品ではない
ベンチャーでは当たり前の思考ですが、大企業にいるヒトほど「会社=完成品」と捉えているヒトが多い傾向があるとか。
でも、会社は次々と時代に合わせて変化する必要があります。未完成品なのは規模問わず同じ、と奥田さん。
会社に不満があるなら、会社をのものを変えよう、と提案する時代。
これから社会に価値を生み出すためには、会社という組織でキャッチボールできるヒトが増えれば良い。
これまでの組織=統率・競争
これからの組織=多様・共創
共創のためには、異なる素材(=多様性)が重要です。
自分とは合わないタイプかも……と思う「異質なヒト」の存在だって、豊かさへの第一歩です。
「いろんな価値観のヒトが集まるからこそ、多様な時代に対応できる」という奥田さんの言葉は、いろいろな組織・チームを見てきた奥田さんだからこその重みがありました。
夢は探さなくていい
本編ではありませんが、最後に1つ。
質疑応答で、会社を経営されている方からの質問に対する答えにハッとしたのでご紹介。
経営している会社にインターン生がいて、どのようにキャリア相談に乗れば良いのか?という問いに対する奥田さんの答え。
夢を持っていない人に「夢は探さなくていい」と言うようにしている。
「軸を持て」とか「好きなことをやれ」という大人は信じない。
そうやって狭めると、好きなこと・軸以外はこぼれ落ちる。そこから新しいことが生まれる可能性もあるのに。
確かに……ワタシはインターン生ではありませんが(笑)、ちょっと最近考えこんでしまっているテーマだったので、別の視点をいただいた気分になりましたよ!
■編集後記■
いかがでしたか?
他にも「継続するために必要なこと」として挙げられていた3つの思考が参考になったので、最後にシェアしますね。
- 素直であること
- 他人に頼れること
- 変われること
「この3つしかないんじゃないかな。この3つがあれば、だいたいのことはどうにかなる」と奥田さん。
あ、「継続する」のに「変われる」って?と思った方、ワタシも一瞬「ん?」と思いましたが、「継続するために、臨機応変に対応すること」だと解釈しました。ご参考まで。