文藝春秋社さんで開催された「メディアミートアップ vol.6」に参加してきました。
#メディアミートアップ vol.6:一人のメディアはどこまで行けるのか
ネットやソーシャルメディアの普及により、マスメディア企業だけでなく誰でも情報発信が容易に可能な時代になりました。
今回のテーマは「一人メディアはどこまで行けるのか」。
ゲストは文春オンラインやYahoo!ニュース個人などで執筆されているやまもといちろうさんと、『任天堂 “驚き”を生む方程式』の著者で、2018年春に日経BP社を退職された井上理さん。
「オフレコ話は空気を読んで」とのことでしたが、後半に突入するに従って、どんどんオフレコというか「えっと、オオヤケにしちゃダメなやつだよね?」的な話が飛び出した90分でした。
書いても問題なさそうな範囲でレポートします!
個人ブログの限界を感じて、外のメディアで書くように
モデレーターの徳力さんから、以下のような質問があったんですが、あまり質問に即した話ではなかったので、印象に残った部分をご紹介します。
- なんで情報発信をつづけているんですか?
- 一番、印象に残っている記事は何ですか?
- 個人ならではのデメリットは?
やまもとさんは、個人ブログの限界を感じ、外のメディアで書くようになったとのこと。
記事の冒頭で「やまもといちろうです。」と毎回名乗るのは、昔は検索結果やURLをシェアすると最初の文が引用されていたから。
(やまもといちろう氏)ブログの登場で個人の情報発信が可能になったが、今はその限界。昔からいる人はタコツボ化して離脱する。いろんな媒体で書き続けることで、届けたい人に届けるようになってきた。読み手からすると、一番読みやすいところに書く。 #メディアミートアップ (に来ています)
— mayumine (@mayumine) 2018年4月24日
力を入れた記事も35万PV。自分の周りにしか届かないので、メディアを変えて実験を繰り返しているそう。
やまもとさんの「ツールに依存していると、そのツールが衰退するに従って、その人も消えていってしまう」という発言も印象的でした。
実名で書くのって怖くないですか?
この質問に対しては、徳力さんも会場もみんな「参考にならないわ!」と叫びたくなるような内容でした(笑)。
やまもとさん「最近はメディアではなく直接書き手に(訴状が)来ますね」
井上さん「顧問弁護士が対応するんですか?」
やまもとさん「いや、ぼくのやる気がアガります」
徳力さん「参考になんねーなー!」 #メディアミートアップ— 筒井智子@マナビ&肉 (@jaggyboss) 2018年4月24日
やまもとさん「訴えられるの、これだけ書いてても月2〜4回くらいですよ」
徳力さん「(間髪入れず)いや、多いですよ!」 #メディアミートアップ— 筒井智子@マナビ&肉 (@jaggyboss) 2018年4月24日
やまもといちろうさんは「一人のメディアはどこまで行けるのか」というレベルを遥かに超えすぎてエクストリーム過ぎて参考にならんw「怪文書とか内容証明は月2件で安定している」とか「裁判所はゲームセンター」とか、訴訟を一般化したいとか #メディアミートアップ
— mayumine (@mayumine) 2018年4月24日
井上さんは「絶対に正しいと自信のあることしか書かない」とおっしゃっていて、WELQ問題しかり、すごく大事だなと思いました。
イベントがTogetterにまとめられていたので、全体の雰囲気を知りたい方はどうぞ。
一人メディアはどこまで行けるのか #メディアミートアップ Vol.6 (山本一郎、井上理、徳力)
4月24日(火)に開催したメディアミートアップのツイートまとめです。
■編集後記■
個人的には、やまもとさんが最後のほうでおっしゃっていた「30分で2000字書くのはデフォルト」「考えながら書いちゃダメだよ」とおっしゃっていたのが、グサッときました。
徳力さんが「それくらいのスピードで書けないと、あれだけの本数はアウトプットできない」とフォローしていたけど、会場にいたライター系の人たちは身につまされる思いをしたのでは……