今日は、キッズラインが絶好調の経沢香保子さんと、最近小説家デビューを果たされたはあちゅうさんが運営している「ちゅうつねカレッジ」のセミナーに参加してきました。
【ちゅうつねカレッジとは?】
起業家の経沢香保子とブロガー・作家のはあちゅう(伊藤春香)の共同主宰による会員制コミュニケーションサロン。
このサロンに参加し、一度きりの人生を最高に作り上げていきましょう。
なりたい自分、ブランディングされた自分になるには、どのように考え、どのように動いていけばいいかのタイムリーなノウハウの共有やスキルシェアをします。
のみならず、人生にとって大切な、魅力的な仲間との出会い、交流により、学ぶばかりではなく「実現」が楽しく沢山生まれていく場所になってきています。
サロンのメンバーでもないのに最前列で拝聴しちゃいましたが(笑)、アットホームな雰囲気の中、マナビの多い時間を過ごすことができましたよ!
「お金が無いから・・・」という言い訳をこの世から無くしたい
ペパボ(株式会社paperboy&co.)からはじまり、カフェやレストランのオーナーをやっていたり、パーティカンパニー、パーティファクトリー、CAMPFIRE、Liverty、creww、BASE、XIMERAなどの会社を設立したり、東京都知事選(2014年)に立候補したり、とにかく話題に事欠かない家入さん。
まずは、現在一番注力されている「CAMPFIRE」について。
「インターネットはすべてを解放するモノだと思っている」と家入さん。
これまで一部の層に独占されていた情報が、ネットによってオープンになりましたよね。
家入さんが手がけているCAMPFIREは「クラウドファンディング」と呼ばれるサービスです。
クラウドファンディングとは、「群衆(crowd)」から「資金集め(funding)」できる手法のこと。
CAMPFIREは、2016年5月現在、日本における3大クラウドファンディングの1つ(他2つは、Makuakeと、READYFOR?)
Makuakeはガジェット系、READYFORは社会貢献系のプロジェクトが多く、CAMPFIREは音楽やアート系のものが多いそう。
他との違いは、国内最安の手数料=5%(一般的には20%前後)
クラウドファンディング 5つのメリット
イマイチどんな使い方やメリットがあるか分からない、という人のために、5つのメリットについて解説していただきました。
- 資金調達に便利
- 商品のマーケティングができる
- 生産・投資リスクを軽減できる
- 支援者からフィードバックをもらえる
- PR・集客ツールとして使える
例えば新商品の企画を考えるとき、「売り出してみないと、売れるかどうか分からない」のではなく、クラウドファンディングの活用によって、「そもそもこの企画はウケるのか?」「お金を払ってもいいと思ってもらえるのか?」「どういった層に受け入れられるのか?」などをテストマーケティング的に検証できるのは魅力的かもしれません。
ちなみに、クラウドファンディングの市場規模は2015年時点で283億円とのこと(購入型=リターンに製品がもらえるプロジェクトに絞ると、33億円規模。他に、「寄付型」と「金融型」があります)
夢なんて、なくていい
CAMPFIREの紹介が続いているところに、経沢さんが乱入(笑)
ココから、家入さんが一方的にお話するのではなく、経沢さんやはあちゅうさんとの掛け合いで進行します。
連続起業家として、数多くのビジネスを手がけてこられた家入さん。
経沢さんから「スモールビジネスを立ち上げるコツや意識していることは?」という質問がありました。
大きな夢を見過ぎないことですかね。夢なんてなくていい、ってボクはずっと思ってて。
夢をもつと、夢にしばられちゃうんですよ。
ボクはずっと足元を見て「次の一歩はどう踏み出そう?」ってことばかり考えてるんですね。
10年後とか遠くを見るんじゃなくて、「明日は何しよう?」ってこと。
夢があるのはいいんだけど、「こういう夢があります」って人に、「じゃあ、その夢を叶えるために今日何をした?」って聞くと、答えられない人が多い。
遠くを見すぎて、足元おぼつかない人が多いんじゃないかな。
はあちゅうさんもツイートされていました。
「明日の自分に出来ること」を夢にする。「世界平和が夢」という人に「その夢のために今日何をしましたか?」と聞くと何もしていない人が多い。大きな夢を見過ぎないのが大事。 #ちゅうつね
— はあちゅう (@ha_chu) 2016年5月21日
顔の見えない”誰か”のため、ではササらない
経沢さんからの「アイデアや企画はどうやって思いついてますか?」という問いに対しての回答がステキでした。
アイデアなんてないですよ。空っぽ。何もない。
ただ、近くに困っている人がいたら、「その人が喜ぶこと」をやればいいって思ってます。
たとえば、「○○するお金が100万円足りない」って困ってる人がいて、ボクが貸すのは簡単。
でも、それだと「ボクと相手」の関係だけで終わっちゃう。
顔を思い浮かべられる身近な誰かに手紙を書くようにビジネスすればいいんです。
身近な誰かのために何かをやって、そうすると、その後ろにいる同じように困っている人たちを救えるかもしれない、って思うんです。
顔の見えない「誰か」のために、って考えても、誰にもササらないですよ。
自分と相手の関係性だけで解決するのではなく、解決できる「仕組み」をつくって、他の人も使えるようにしよう、という形の発想ですよね。
最終的に、それがビジネスにつながっていく、という。
この考え方を元に生まれたのが、無料でカンタンにネットショップを作成できる「BASE」です。
地元でブティックをやっている母親がネットショップを作りたい、とBASEの代表取締役である鶴岡さんに相談してきて、有名モールに出店することになったそうです。
ショップを作成しつつも、鶴岡さんは
「もっとカンタンにできないか?」
「同じようにネットショップをやりたいけど、何だか難しそう……と諦めている人がいるんじゃないか?」
と考え、誰でもカンタンにつくれるネットショップサービスを開発したのがBASEの生まれるキッカケだったそう。
顔を思い浮かべられる身近な誰か=鶴岡さんのお母様だったというわけです。
「コレなら、最悪ビジネスがうまくいかなくても、少なくともお母さんは喜んでくれるでしょ」と家入さん。確かに。
GIVE&GIVEで世界は広がっていく
家入さんは、セミナー中ずっと、経沢さんやはあちゅうさん、参加者の方から意見や質問をもらうたびに、「良い質問ですね」「ありがとうございます」と受け止めていらして、ステキだなと感じました。
質問されたら、しばらく黙ってじっくり答えを考え、答えている途中でも「いや、コレは違うな……」と言い直したり、とにかくとても真摯に向き合っておられました。
そんな家入さんの人付き合いについての考え方をご紹介します。
人の付き合い方って、見てると分かるんですよ。
目の前の損得でしか考えていない人が多いなって思います。
小さな損をためらう人は、将来的に大きな損をすると思う。
これを受けて経沢さんも、
「メリット・デメリットで付き合っていると、相手からも同じような判断をされますよね。それが一番の損だと思う」
とおっしゃっていました。
自分のTweetを転記しますね。
家入さん「GIVE & GIVEって考え方が好き。Give & Takeは相手と自分の関係で終わっちゃう。GIVEした相手が次の人にGIVEしていくと、世界はすごく広がってく」 すごくステキな考え方だなー。「恩送り」ですよね。#ちゅうつね
— 筒井智子@踊るOL。/マナビシェア (@jaggyboss) 2016年5月21日
私の尊敬するステキな人たちは、言い回しに差はありますが、みなさん「GIVEし続けること」の重要さについて語っておられます(勝間和代さんは「GIVEの5乗」、佐々木かをりさんはご著書の中で「ギブ&テイクからギブ&ギブンへ」と書かれています)
自らの立ち振舞はどうだろう?身近にいる大切な人に何ができるだろう?と自問させられる、とっても得るものの多い時間となりました。
■編集後記■
家入さんの講演前に、オープニングとして経沢さん&はあちゅうさんのトークがありました。
短いながらもとても興味深かったんですが、経沢さんのエピソードに思わず吹き出しちゃいました(笑)
時間がもったいなくて、昔は「冬ソナ」を倍速で見てたw
最近早起きしてるんだけど、時間を有意義に使えるよ、っていう文脈で出てきた話だったんですが、倍速って(笑)
家入さん、今日は時間に間に合うように会場に着いただけで褒められていました(割りと遅刻したり来なかったりしていたらしい。たぶん、これまでは、の話だと思いますがw)
冒頭で経沢さんから「舛添さんについてどう思いますか?」というタイムリーなネタ振りがありましたが、とてもマジメに答えていらしたのが印象的でした。
経沢さん&はあちゅうさん、家入さん、スタッフの皆さま、ありがとうございました!