今回ご紹介するのは、敬愛する太田彩子さんの最新刊!
ワタシ自身は「営業女子」ではありませんが、本書は20~30代前半の女性であれば誰もがぶつかる悩みについて、解決のヒントになることが書かれていましたよ!
こんな人にオススメ
- 20~30代前半の営業女子、目標数字を持つ女性
- 上記の女性を部下・メンバーにもつ管理職の方
本書には引用したい!と思える箇所が盛りだくさんなのですが、その中から幾つかご紹介していきます!
自分の中の「楽観指数」を上げて、心が折れない営業女子になる
営業女子ではなくても、何らかの数値目標を持っている女性が多いのではないでしょうか(もちろん、その中でも特に売上目標を持つ営業女子が心折れそうな場面に遭遇することが多いと思います)
というわけで、ポイントは「くじけず、粘り強く」です。
「楽観視数」を上げるための3つのヒントが紹介されています。
- 「思い込み」を改める
- 好きなネーミングをしてみる
- 自分に矢印を向けてみる
(P.41-42)
中でも3つめの「自分に彌次るしを向けてみる」がストンと腹落ちしたので引用してみます。
嫌いな人やイヤなことが目の前にあると想像してみてください。そのイヤなことに、人差し指を向けてみます。すると、人差し指一本はそのイヤなことに向いていても、中指、薬指、小指の三本はどこを向いているでしょうか。自分ですよね。
あなたにとってイヤなことも、実はその原因の3倍は自分にあるということです。(P.44)ついつい他責(他人や周りのせいにすること)になってしまいがちな時も、この「自分に矢印を向けてみる」ことを忘れなければ、自分に何ができるのかを考えるキッカケがつかめそうです。
女性にリーダー経験を勧める2つの理由
女性は管理職やリーダー職を提示されても、辞退してしまうケースが多々ある、という話をよく耳にします。
「女性活用」を掲げた政策があまり上手くいっていない原因の1つなのかも?と個人的には思うのですが、著者は今の時代だからこそリーダー経験を積むことを強く勧めています。
理由その1:「リーダーのあり方」が昔と比べて明らかに変化している
一昔前のトップダウン方式のリーダーではなく、今の時代に求められているのは「調整型」のリーダーシップ。
つまり「コミュニケーションが重要な要素(P.199)」となるわけで、コミュニケーションを円滑にするために必要な感性は女性が強く持っているものである、というのが理由です。日頃のメンバー同士のコミュニケーションが重要な要素になります。コミュニケーションがうまくいっているかどうかで、チーム力が決定づけられるからです。
そして、メンバーに何か変わったことはないか、障害となっていることはないかを誰よりも早く察知し、対処していくのがリーダーの役割となります。このときに生きるのが、人の変化を敏感に感じ取れる女性の感性だと思うのです。(P.199)理由その2:「誰もがリーダーになる時代」になってきた
伊賀泰代さんのご著書『採用基準』でも同じように、誰もがリーダーシップをとるべきだと書かれていました。
今後はプロジェクト毎にリーダーが変わるような組織が主流になっていくはず、と著者は言います。
「言い換えれば、誰もが主役になれる時代になったということ(P.201)」ですね。
リーダー経験を積むチャンスがあれば、思い切って飛び込もう、という著者からのエール、いろんなヒトに読んでもらいたいなーと思いました!
もしあなたが、次のステップへ進むよう指名がかかったら、それはキャリアにおけるターニングポイントの一つです。活躍する女性たちはそのチャンスに思い切って飛び込み、運を実績に変えていきました。
(P.204)壁にぶつかっても大丈夫、きっと本書が助けとなってくれますよ!(笑)
著者からの愛のムチ!
本書には、いたるところに著者からの「愛のムチ」とも呼べそうなことが柔らかい語り口で書かれています。
(たぶん、ご本人は「全然キビシイことなんて書いてない」って思っていそうですがw)その中から、ワタシが特に響いた部分を2つピックアップしますね。
1.「果報は寝て待て」の本来の意味
「棚からボタ餅」のように幸運が降ってくるのをじっと待つのではなく、「幸運の訪れ」の仕込みをした人は、あとは寝て待つだけでよいという意味なのです。
仕込みをした人だけがチャンスに恵まれるということです。(P.133)タナボタと同義語かと思っていたので、目からウロコというか「なるほど!」と膝を打ちましたー!
ちなみにワタシがお世話になっている岡島悦子さんは「タナボタは餅が落ちてくる場所に戦略的に移動すること」というようなことをおっしゃっていて、こちらもナルホドでした。
2.成長している、と思っているのは自分だけかも?
成長したい、というのは多くの人に共通する願いだと思います。
(中略)
ただ、「自分は成長している」と思っていても、はたから見ていると、決してそうは感じられない、というケースもあります。成長すること自体が自己満足になっていて、「変わる」までには至らない、という人も多いのです。
あえて厳しいことを言うならば、「変わった」といえるくらいの大きな成長、大きな飛躍をしたいなら、今の自分では想像が難しいくらいの高い目標を設定するべきです。(P.141)この文章の後に、プロ登山家の竹内洋岳さんの「弱い者に合わせていたら、山は登れない」という言葉とエピソードが紹介されています。
ワタシ自身、ハッとさせられた部分なので、ぜひ本書をチェックしてみてください!
■編集後記■
本書は彩子さんご本人から、昨年末にステキなお花と共にご恵贈いただきました!
とってもとっても嬉しかったです♪今度お会いするとき、サインもらわなくては!
彩子さんの最新情報は公式サイトをチェック!
主宰されている営業部女子課、最近メディアで取り上げられることも多いとか。
営業部女子課 | もっと輝くセールスウーマンに!女性営業のための応援コミュニティ
<目次>
1 折れない営業女子になるための「心構え」のルール
2 折れない営業女子になるための「感情整理」のルール
3 折れない営業女子になるための「時間管理」のルール
4 折れない営業女子になるための「成長」のルール
5 折れない営業女子が「達成女子になる」ためのルール
6 折れない営業女子が「キャリアを拡げる」ためのルール
7 折れない営業女子になるための「必携アイテム」のルール目次