新卒向けだけど、転職にも役立つ1冊!『強い就活!』石渡嶺司・常見陽平

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転職活動も無事終わり、ホッと胸をなで下ろす今日この頃。
今回はあえてど真ん中の新卒向け就活本を紹介します。

本書のオビには、

脱マニュアル的就職活動のススメ
話題のベストセラー「就活のバカヤロー」著者が
「じゃあ一体どうすればいいのか??」という全国の読者の声に応え、ついに書き下ろす
就職氷河期サバイバルガイド

とあります。

私も3年とはいえ人材業界に身を置いていたため、これまで様々な転職本に目を通していました。
正直言って全く参考にならない本もあります。

そんな中、本書は新卒向けでありながら、中途(転職者)にとっても有意義なノウハウがてんこ盛りなのです!!
書かれている内容は至極真っ当。

今、新卒採用に向けて活動している学生や、転職活動をしている方には、ぜひチェックしていただきたいポイント。
本書P.16~「弱い就活」から脱却しようという部分に10個の特徴が書かれています。
当てはまっていることはありませんか?

  1. すぐ何かのせいにする
  2. 考えぬいていない
  3. 調べていない
  4. 行動の量が少ない
  5. 行動の質が低い
  6. 自分に対する適切な振り返りができていない
  7. 自分磨きをしていない
  8. 自信がない
  9. 働く覚悟ができていない
  10. マニュアル本などで知ったテクニックに走る

転職のお手伝いをしていて、(3)に当てはまる人の何と多いこと!
自分がこの先、1日の大部分の時間を過ごす会社について、知らないままで怖くないんでしょうか?

自分で調べればすぐに答えは見つかるのに、何もせず質問される方も多かったなぁ。
「SPIって何ですか?」と聞かれた時は、さすがに「ネットで調べてみました?」と問い返しましたが。

あと(4)も多いです。
求人票上の情報だけで判断する人がとても多かったなーと。
顔も知らない第三者(前職の場合は営業)の書いた求人情報だけで判断できるって、ある意味スゴイと思いますが……

基本的に、求人票や企業サイトは「いいこと」しか書いてありません。
だって、「いいこと」を書いて、優秀な人に応募してきて欲しいですから。
商品の宣伝と同じです。

だったら、自分の目で見て判断した方が良いですよね?

自分の目で判断したいけど、どうすればいい?

自分の目で判断したほうが良いのは分かったけど、
「どのように調べれば良いのか?」
「どのように行動すべきなのか?」
「どのように自己分析すれば良いのか?」
ということが分からないから、前述の(10)にあるようにマニュアル本を鵜呑みにしちゃうんだと思います。

じゃあ、どうすればいいのか?
という答えが、本書にはあります。

ただ、間違えないでいただきたいのは「正解」なんて無いということ。
これまでの人生が個々違うように、就活も人それぞれということですね。

 

今、転職市場は新卒以上に厳しいです。
「もう、入社できるならどこでもいい!」と焦る人もいると思いますが、こういう時だからこそ、しっかり外部環境・内部環境(=自己分析)をやって「強い就活!」をすべきだと思います。

好況の時、人事は「とにかくいっぱい採用!」と選考基準を少し緩めに設定していることがあります。
けど、不況の時、人事は「とにかく厳選して採用しよう」と、間違いが無いように慎重に選考をしています。採用にも多大なコストがかかりますから。

でも、そうやって慎重に見極められて入社した人のほうが、結果として活躍できるんじゃないかなと思います。お互いのミスマッチが減りますから。

踊るOL。的ポイント

見出しに踊らされず、データの中身を見る

2010年度の大卒有効求人倍率は1.62倍だった(リクルートワークス研究所調べ)。2009年度は2.14倍だったので、確かに大きく減少し悪化したのは事実だが、長年つづいていた就職氷河期時代が終わり、売り手市場に転じたといわれた2006年度新卒採用時の有効求人倍率は1.60倍であり、それを上回っている。また、もっとも厳しかった2000年度新卒採用の有効求人倍率は0.99倍だった。他の年もだいたい1.3倍前後である。(P.63より)

へ~!とビックリ。
全然悪くない数字じゃないですか!
前年度と比較するから「厳しい」イメージがあるだけなのかも。
だって、2006年度の新卒採用の報道を思い出すと、氷河期時代が終わった!みたいなモノが多かったと思いません?
でも、実際はその2006年度と2010年度の倍率、ほとんど同じなんですよね。

情報収集のソース

本書では、企業情報等を集める際のソースとして、テレビ・新聞・雑誌のオススメやそれぞれの特徴を掲載しています。
コレ、使えます!
全国紙それぞれの論調の違い等がまとめられており、勉強になりました。

OB・OG訪問の基本

私は新卒の時にほとんどやらなかったんですが……(汗)
おそらく社会人から見たら当たり前のコト。
でも、学生だと意外に見落としてるポイントかもしれません。

本書では8つのダメなパターンが挙げられていますが、そのうちの
「メモを取らない」(P.186)
というのにビックリ。何しに行くんだ?って感じですよね。。

ノートのとり方・7つのポイント

社会人でも意外に知らないポイントかも。

  1. 全部書く必要はない
  2. 数字と固有名詞
  3. ポイントを押さえて書く
  4. プラスαで印象なども書く
  5. 聞き逃した場合
  6. ノートと手帳・メモ帳はどれが良い?
  7. 就活ノート
(P.219~222から見出しのみ抜粋)

入社意欲と志望動機は別

志望動機とは何か?
それは、志望者と、その企業が「一緒に働く理由」である。(P.226)


■編集後記■

いかがでしたか?

就活って年度によって左右されるので、最近は第2新卒(入社3年目くらいまで)の「リベンジ転職」なるモノも流行っているようです。
1日の大半を費やすからには、自分に合った仕事を見つけたいですよね。

本書はそのヒントになると思います。新卒だけでなく、転職したい若手の方もぜひご一読ください!

<目次>

まえがき
1章 「強い就活」とは何か?
2章 「強い就活」は戦略で差をつける
3章 「強い就活」は情報収集で差をつける
4章 「強い就活」は人とのつながりを大切にする
5章 「強い就活」は戦術で差をつける
6章 内々定後の「強い過ごし方」