今日ご紹介するのは、ネットや書店で話題沸騰中の1冊。
著者の四角大輔(@4dsk)さんは、大手レコード会社でプロデューサーとしてヒットを連発。
その後、ニュージーランドと東京を行き来しながら、ライフスタイルやセルフプロデュースをテーマにした講演会や、さまざまな執筆活動をされている方。
都会と郊外に拠点を持つという意味では、本田直之さんと共通していますね。
(Twitter等で拝見していると、お二人はとても仲が良さそうです。ステキ)
本書はそんな四角さんが、現在の自由な生活を手に入れるために20代で捨ててきたことをまとめた1冊。
20代向けに書かれているけど、それ以外の世代にも強烈なメッセージとなって響く本です。
CHAPTER:1 物とお金
CHAPTER:2 ワークスタイル
CHAPTER:3 メンテナンス
CHAPTER:4 人間関係
CHAPTER:5 ライフスタイル
ミニマム・シンプルな生活で、ノイズを追い出す
「いつか使うかもしれないから」
「せっかくオマケで付いてきたから」
「ストックが無いとイザという時に不安だから」
私たちの生活空間はは、こんな自分への言い訳によって
「要らないモノ」=ノイズ
で埋め尽くされている。
このノイズによって、空間だけでなく、生活も頭の中もゴチャゴチャになる。
そうすると、次第にやる気や体力が奪われ、「本当に大好きなモノ」は何なのか、「自分は何をやりたいのか?」、分からなくなってしまう。
大切なことは、自分の心に向き合って、
「自分はなにが大好きか」
をハッキリさせておくこと。そして、それを人に伝え続けること。
自分の心に向き合う≒クリエイティブな時間を持つためには、ノイズを減らしていくこと。
1年間生活するのに最低限必要なコストを把握することで、
「失うことが”なんとなく”怖い」ということが無くなる。
周りの目をスルーして「世界一好きなこと」に時間を投資する
身の回りをミニマム・シンプルにしたら、「心からやりたいこと」をリストにしてみる。
大切にすべきはToDoリストではなく、”やりたいことリスト”
あなたの自由を奪う”やるべきこと”は自分の外側で勝手に増えていくが、人生を解放してくれる”やりたいこと”は自分の内側から生み出すしかないからだ。
自分が想いを込められるモノを見つけて、それをカタチにするために頭を使う。
最初に頭で考えるのではなく、自分の中に眠っていた「感じる力」を使って、”世界で一番好きなこと”を決めよう。順番は、心→頭。
アレもコレもと目移りせず、コレと決めたことに時間を投資し、あとは捨てる。
周りの目(カイシャのルールとか、ギョーカイの常識とか)はスルー。
孤独を恐れず、発信し続ける
自分が大切にしている人に、時間を費やそう。
大切にすべき人は誰か?
それは、「自分のためにリスクを引き受けてくれたことがある人」=恩人。
損得勘定で近づいてくる人は、本当に必要な時には、あっという間にいなくなる。
広く浅い、心がつながっていない相手は人脈ではなく「知り合い」。
過去の成功例・思い出話も楽しいけど、それだけではダメ。
いつかはその”なじみ”を捨てるべきときがくる。
それは「今、情熱を持って取り組んでいること」について話せる人と、そうじゃない人に分かれたタイミングだ。
なじみのグループを離れるのは心細いけど、自分の好きなこと・考えていることを発信すればするほど、深く理解し合える仲間がきっと見つかる。
一流のアーティストたちに共通すること。
それは「すべてをさらけ出すこと」に対して、勇気があるだけでなくまったく迷いがないこと。
彼らにも、ダメなところ、弱いところはいっぱいある。
それでも、舞台に立った瞬間、すべてをさらけ出すことができる。
一万人の心に気持ちを届けられるのは、歌のうまさではない。
ありのまま、まっすぐに想いを伝えたい、その環状を開放できる情熱だけだ。
編集後記
今回の書感はこれまでとスタイルを変えて、ワタシが特に響いた章を要約してみました。
長文の引用はこれまでと同様、引用枠で囲っています。
とにかく刺さりまくった本書。
最近ちょくちょく考えている「やりたいことの見つけ方」のヒントをいただきました。
現代はノイズが多すぎるんですね。それを取り除くと、本来の「やりたいこと」がシンプルに見えてくる、ということなのかな。
「ミニマム」「シンプル」は最近よく耳にするキーワード。
きっとワタシも、ものすごーーーくたくさんのノイズに囲まれています。
20代では捨てられなかったけど、30代前半のうちにノイズをどんどん減らします!
四角さん、素晴らしい本をありがとうございました!
できれば20代のうちに出会いたかった本です!強烈にオススメ!