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コツコツ実践して市場価値を高めよう!『会社では教えてくれない仕事のルール』長井亮

コツコツ実践して市場価値を高めよう!『会社では教えてくれない仕事のルール』長井亮

本書はリクルートエージェント(現 リクルートキャリア)の先輩の初めての著書。
ご本人とは仕事で1度だけ絡んだことがありました。

その際、同じ社内なのに名刺をいただいたことを今でも覚えています。
本書を読んで、その理由に納得。なるほど~。

会社では教えてくれない仕事のルール33 名刺はまず会社の中で配れ

社内で顔を広げ、人脈を築くと有利なことがたくさんあります。

1. 同じ会社なので共通の話題が多く、取っ掛かりがつきやすい
2. 社内で仕事がしやすくなる(手助けをしてもらえる可能性がある)
3. 社内でのみ通用するルールや仕事の仕方を教えてもらえる

(P.145)
目次

会社に依存しない「個人」を鍛える

本書の構成は、ルールとそのルールを考える上でのヒント、本文(解説)、格言の引用、今日からの課題、と1つ1つのルール毎に完結していて、とても読みやすく感じました。
例えば、目次を眺めて気になるルールだけを読んでもOK。

また、課題を考える上でのヒントとして、本書のサポートサイトが公開されています。
URLとIDが記載されており、ルール毎の課題の解説が載っています。

何と言うか、面白いし隙のない構成ですよね!
さすがRYO NAGAI!(前職ではローマ字で認識されていたような気がしますw)

本書は転職を考えている人に「まず読め!」とオススメしたいです。
私は転職してすぐに読んだのですが、もうちょっと早く読みたかったぜ☆と。

転職を考えている人も、そうでない人も、コレは共通してコツコツと実践すべき↓

市場価値を高め、転職市場で有利な状態にするためには、

・今の自分の持っているスキルが今後の市場でも必要とされるかを考える
・万が一市場が縮小しても大丈夫なように得意分野を最低でも2つ持つ
・どこの企業に行っても通用するポータブルスキルを磨きこむ

(P.20)

エンゼルバンクの1巻にもありましたが、転職市場は相場の世界。
これは人材業界の片隅に身を置く自分も納得です。

どんなに素晴らしい資格を持っていても、その会社に必要ない資格であれば宝の持ち腐れ。
また、どんなに会社のルールを熟知していても、他の会社で通用しないローカルルールということも。
私自身、前職のローカルルールにいつの間にか染まっていたのだと、今の会社に入って気づかされましたから。

そういう意味で、本書は会社に依存しない「個人」を鍛えるための書といっても良いかもしれません。

今の自分の持っているスキルが今後の市場でも必要とされるかを考える

私の場合、今思い返すと「前職で鍛えてもらったなぁ」と思うポータブルスキルは、本書のルール5にある「抽象化と強みの抽出」かな、と思っています。

よく前職の社内で「抽象化のハシゴを上る」という言葉を聞きました(本書P.31にも出てきます)
例えば、営業職の人の強みを抽出するとき、「営業」とひとくくりにするのではなく、
どのような強みを生かして成果を上げていたのかを考えます。

  • 相手の話をしっかり聞くことでニーズに合ったものを提案
    ⇒(抽象化)⇒傾聴力に長けた人財
  • とにかく顧客にたくさん会いに行った。結果、何かある時に声がかかるようになった
    ⇒(抽象化)⇒フットワークの軽さ、顧客訪問を苦にしない積極性

上記はあくまで一例ですが、同じ「営業」という仕事でも、抽象化すると全然違う「強み」が見つかりますよね? 転職の際は「職」ではなく、この「強み」から仕事を探すと、選択肢が広がりますよ、ということです。

この抽象化→強みの抽出によって、前述の「万が一市場が縮小しても大丈夫なように得意分野を最低2つ持つ」、その得意分野が見つかるのだと思います。

その得意分野が見つかったら、あとは磨きこむだけ。
(その磨き込みが難しかったりもするんですけどね…^^;)

どこの企業に行っても通用するポータブルスキルを磨きこむ

本書では4章に「これだけは徹底してほしいポータブルスキル」が挙げられていますが、フツーの自己啓発書とは一味も二味も違います(フツーって何?と言われそうですがw)

41 「私の仕事は日本経済に大きな影響を与えております」と言え
45 オリジナリティなど求めるな
48 想像しろ、空気を読め

ちょっと例を挙げただけでも、強いフレーズで他書と一線を画しているのがお分かりかと。

私としては、著者に対して穏やかな方という印象しかなかったので、これらのフレーズにはちょっと戸惑うんですけれど(あ、本文は穏やかな語り口ですよ)

本書を読んで立てたAction Plan

ルール50 必ず反省しろ」に書かれていた安室ちゃんのエピソードを読んで、私も日記の書き方を変えることにしました(日記自体はポツポツ書いてます)

書き込む内容として著書が実行しているのは、以下の5点だそう。

  • 自分の目標の確認
  • うまくいっていること
  • うまくいっていないこと
  • 明日何をすべきか
  • 今日学んだこと

というわけで、私も「ルール45 オリジナリティなど求めるな」に従い、パクらせていただきます!
自分がどう変わっていくのか、ワクワク♪


編集後記

前職を卒業した方たちが各方面で活躍されているのを耳にするたび、私も!とパワーをいただいています。空回りしないように気をつけないとですけれど。

20代は「こうなりたい!」って明確な目標があるわけでもなく、何となくのまま過ごしてしまいました。
これからの10年は、20代で無意識にできて他人から誉められたことをピックアップしたりして、どこで勝負すべきなのか見極めて行動していきたいと思います。押忍!

目次

第1章 あなたの市場価値、キャリアについてもう一度見直す
第2章 どんな会社でも通用する人の考え方
コラム「世界人材流動化計画」の野望
第3章 どんな会社でも通用する人の仕事の習慣
第4章 これだけは徹底して欲しいポータブルスキル

コツコツ実践して市場価値を高めよう!『会社では教えてくれない仕事のルール』長井亮

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