MENU

脳を鍛えて集中的に学ぶ!『脳を活かす勉強法』茂木健一郎

091129top_coding-screenshot

NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』や、日テレ『世界一受けたい授業』でお馴染みの脳科学者、茂木健一郎さんの本。
茂木さんのブログによると、すでに50万部以上のベストセラーになってるとのこと。
うーむ、スゴイ。

やっぱメディアによる認知度が高い方だからかな? と思って読み始めてみました。
全部で8章構成になっていて、その中で37の勉強法が解説されています。

created by Rinker
¥900 (2024/10/14 15:02:28時点 Amazon調べ-詳細)
 

目次

第1講「強化学習」

筆者によると「まずは最初のきっかけをつかむことが大切」とのこと。
強化学習とは、本によると、

ある行動をとる→試行錯誤の末うまくいく(上達する)→ほめられる、達成感を得るなど報酬を受けとる→ドーパミンが放出され快感を得る→ある行動と快感が結びつく→再び同じ行動をとりたくなる・・・

とのこと。

著者は、「勉強するとうれしい、うれしいから勉強する」というサイクルを持っていたとのことですが、私にとっての「報酬」は何だろう?としばし考えてみました。

うーん、ちょっとお恥ずかしい話ですが、やっぱり「人から認められる」ことでしょうか。
「承認欲」というそうですが、周囲に認められるとき、私はとっても嬉しいのです。
(ま、誉められるのはニガテなんですけどね。決して嫌いじゃないけれど)

読み進めていくと、やはり「ほめて伸ばす」ことは「強化学習」の観点からは理にかなってるとのことで、安心。
みんなもそうなのね、と。

あと、「できることをやっても脳は喜ばないが、できそうもないことをクリアすると脳は大きな喜びを感じる」という点に注目しました。
最近あまり味わってない感覚だなぁと。だからちょっとマンネリっぽく感じてるのかも。

第2講「タイムプレッシャー」

「簡単にいえば、自分の作業に、制限時間をもうける」こと。
それによって高い集中力が身に付くそうです。

そういえば、私も夜に飲み会の予定が入ってるときは、ものすごい集中して仕事を終わらせることができるなぁと(半ば、ムリヤリ終わらせてるってのもあるけど)。
ふむふむ、それを「1日の仕事全体」ではなく、「1つ1つの作業」に制限時間を設けてしまえば良いのかも。

ただ、仕事は同じでも内容&負荷はそれぞれ違うから、何を基準にすべきか考えたほうが良さそう。
しかも定例である仕事じゃないと、筆者のいう「前回より3分早く終わらせよう」という負荷をかけにくいですもんね。

自分の仕事をいかにルーティン化し、タイムプレッシャーによって時間を短縮していくかが重要ということですね。

第3講「集中力を養う『鶴の恩返し』勉強法」

集中力……私のニガテなことの1つです。
集中できないわけじゃないんだけど、いつも気が散ってしまって、集中するキッカケが解らないのです。
いつも、ふと気づいたら集中してた、という状態なので、再現性がない。 著者によると、

集中力は三つの要素から生まれると考えています。

1. 速さ:作業のスピードを極限まで速くすること
2. 分量:とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
3. 没入感―周囲の雑音が気にならないほど夢中になること

この三つの要素を理解することで、誰もが集中力を磨くことができるのです。

とのこと。

3つ目の「没入感」については、いまいちピンときませんでした。
「勉強にのめりこみ、勉強と自分が一体になる感覚」 =「ある状況において、生き生きと熱中している幸せな状態」 =「ステュディオス」
それは理解できるのだけれど、次に出てくる「フロー状態」との違いが今一つ解りません。

うーん、フロー状態(ゾーンともいう)は私も味わったことがあるし、よく高いところから落下するときに「周りがスローモーションになった」というのも同じでしょう。

むむむ、解らない……けど、筆者のいうように「もっとも大切なのは、本人が、行動に伴う結果ではなく、その行動自体に価値を見出している」ということが大事みたいなので、ほぼ同義として捉えておくことにします。

第6講「脳のコンディションを把握しよう」

「自分の弱点を克服するには」という部分が非常に興味深かったです。
以下、引用ですが図をそのまま書いただけなので、あらかじめご了承を。

STEP1 「自分はこれが苦手だ」と認める
 ⇒弱点と対峙する時には苦痛を伴うが、逃げてはいけない

STEP2 なぜ苦手なのか分析する
 ⇒自分自身を徹底的にモニタリングする

STEP3 弱点を他の能力で補うという考えを捨てる
 ↓(うまくいかなかったら2に戻る)
STEP4 苦手なものを克服すると、それが大きな快感になる
 ⇒強化学習によって長所になることもある

私は数学がとっても苦手ですが、勉強すれば得意になるかも?ってことですよね。
なぜ苦手なのか……うーん、筆者の言うような論理的な根拠って何だろう? ちょっと考えてみます。。

さて、だいぶ長くなったので、このへんで。
本書は各講ごとの終わりに【茂木流・勉強の極意】としてまとめが書かれているので、読んだ部分の整理がとてもしやすかったです。うーん、さすが茂木先生!

目次

第1講 脳は「ドーパミン」と「強化学習」が好き
第2講 「タイムプレッシャー」が脳の持続力を鍛える
第3講 「瞬間集中法」で勉強を習慣化させる
第4講 茂木健一郎流「記憶術」
第5講 茂木健一郎の「読書のススメ」
第6講 脳のコンディションを把握しよう
第7講 自分を変える「一回性」に巡り会うには
第8講 偶有性がさらなる脳の発達を促す

created by Rinker
¥900 (2024/10/14 15:02:28時点 Amazon調べ-詳細)
 
091129top_coding-screenshot

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次