今回ご紹介するのは、社会人1年生の皆さんに向けて、必ず成果・成長に結びつく働き方について書かれた『後悔しない社会人1年目の働き方』です。
著者の森本千賀子さんは、現在リクルートエグゼクティブエージェントのコンサルタント。NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でも取り上げられた日本屈指の転職アドバイザーです。
本書は、社会人経験を重ねてから「もっとこうしておけばよかった」と後悔することなくキャリアを積み重ねていきたい新社会人に、特にオススメの一冊です。
入社3年以内に「マラソンの先頭集団」に入っておく
本書では、「基本のスキル・知識を身につける」「求められる人材になる」「壁を乗り越える」といったテーマ毎に章立てされており、全部で58の「新社会人のルール」が紹介されています。
ここでは第1章の「絶対に心得ておきたい6ヵ条」の中から、「『マラソンの先頭集団』に入社3年以内に入っておく」についてご紹介します。
フルマラソンの場合、最初の5キロ〜10キロ地点で先頭集団に入っていない人が優勝する確率は低いのだそうです。
ビジネスパーソンにとって5キロ地点にあたるのは「入社3年目」であると、私は思っています。(P.28)出世を目指したり、トップを獲りたい方ばかりではないでしょう。しかし、結果を出すことで仕事がしやすくなりますし、キャリアの選択肢が増えるのは確かです。
著者は新人の頃、高い業績を目指すより、「確実に基礎力をつけることを意識(P.28)」していたそう。早い段階でビジネスの基本的な理論を学ぶことで、仕事で実践しながら身につけることができ、結果として「3年後、5年後には大きな差が開きます。(P.29)」と 断じています。今のうちからしっかり基礎を固めて、「マラソンの先頭集団」に入っておきましょう。新人の特権を活かして素晴らしいビジネス人生を目指そう
本書に書かれているノウハウやテクニックの中で、特に新人のうちに積極的にチャレンジしてほしい基本行動として、著者は2つのことを挙げています。
1つは「教えを乞う」こと。「人は、興味を持って「知ろう」学ぼう」という姿勢を持つ人に対して、「教えてあげたい」という本能が発動するものです。(P.203)」と主張しています。
新人時代は何事も遠慮せず、あらゆる人から知識やノウハウを吸収するようにしましょう。もう1つは「失敗する」こと。未経験のことが多い新人のうちに、たくさんチャレンジをすれば、もちろん経験のない分、失敗も多く経験することになるでしょう。
しかし、「失敗から学んだことや悔しいと思ったことは確実に身につきます。(P.204)」と著者はいいます。この2つを念頭に、「新人の特権」をフルに活かして素晴らしいビジネス人生を送ってください!
■編集後記■
今回の記事は、現在通っている宣伝会議の「編集・ライター養成講座」の課題の1つ。
課題は「新社会人に向けたブックレビューを書く(1200字以内)」というものでした。いやはや、1200字って難しいですね……書評・ブックレビュー・読書感想文の違いなど、勉強になりました。
講師のMさん、タイトル案、いただきました(笑)!
著者の森本千賀子さん(通称:もりちさん)は、前職の大先輩。
ほぼ全ての著書を拝読していますが、本書は新人向けということもあって未読だったので、課題を機に手に取りました。
新人向けではありますが、若手全般に役立つ1冊だと思いましたよ!created by Rinker¥1,100 (2024/10/15 03:10:40時点 Amazon調べ-詳細)■森本千賀子さん その他の著書
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