D21ブッククラブ 中竹竜二さん『人を育てる期待のかけかた』出版記念イベントに行ってきました

目次

本のキッカケ~半生を振り返ると~

冒頭、本を書くキッカケとして、中竹さんご自身の半生を振り返る内容。

  1. 1973年生まれ
  2. 1996年 「中竹って誰?」
    →大学ラグビー部主将就任時の専門誌の特集見出し。3年生までレギュラーではない無名の選手だった。
  3. 2006年 「マジ、オーラないよね」 監督就任時の選手の声
  4. 2007年 「監督に期待するな」 優勝後、このタイトルで本を出版。
  5. 2008年 「選手に期待するな」 中竹さんからコーチ陣へのメッセージ。
  6. 2011年 「あんたのこと、少し分かった気がするわよ、ハッハハ」 「鈍足だったら、速く走るな」を読んだ母親の言葉。

たくさん期待をかけられ、期待をかけ、時に無視されたりして分かったことは、
人の期待は、みんな自分勝手だ」ということ。

本の背景にあること

人が期待をかけたり、期待を受けたりすること=自分は独りではない、仲間がいるということ=[本来の人間の欲求]
食欲・性欲などと一緒で、適度な満たし方/満たされ方が必要。常に改善していくことが大切。

自分の体験から

主将・監督就任時、選手・世間から「もっともらしい期待」をかけられた。
そこには唯一正しい解があるような気がした。「小泉主将のような……」「清宮監督のような……」

期待自体は嬉しい。でも応えられないと思った。
しかし、「やり方が違っても、結果は出そう」と決意。

人は期待のかけられ方で、頑張り方が変わる。

例)あなたは、どうしてもらったら、一番頑張りますか?

  1. パターンA:赤い絨毯が目の前に用意され、拍手喝采
  2. パターンB:誰からも相手にされない
  3. パターンC:君にはムリだね

正しい期待ではなく、「適切な期待」を。

視点を変えてみたこと(対局視点法)

  1. 期待する→期待しない
  2. 期待に応える→(そもそも)期待をさせない
  3. プロセスを揃える→結果を揃える(やり方ではなく)
『人を育てる期待のかけ方』グラフ

経験を積むほど、発想を変える力は衰える→若者のほうが、しがらみがなくできる。
準備はネガティブに考えて、対策を立てておく(最悪のシナリオ)

「期待」の取り扱い

私は誰?相手は誰?ゴールは何?

従来の期待新しい期待
正しい期待「〜を期待している」適切な期待「〜は期待していない」
期待をかける期待を忍ばせる
縦(上と下)横(隣同士)
アナログデジタル
曖昧具体的
総括化視点構造化視点
(本人が気づいていないポイントを分割して伝える)

誰からも指摘されないと、正しいのかワガママなのか分からない。

<参考>ラグビーの場合-ゴール設定-

Lv.1 戦略(ストラテジー)
Lv.2 戦術(タクティクス)
Lv.3 技術(スキル・テクニック)
Lv.4 動作(アクティビティ)

※戦略と戦術、技術と動作は混同しがち

期待は未来の先取りから、現在へのお土産を。


編集後記

中竹さんはご自身のことを「日本一オーラのない監督」とおっしゃっていましたが、リーダー=率先してグイグイ引っ張らなくてもいいという気づきをいただけて、本当に良かったです!

1つだけココロ残りが……質疑応答で「構造化のコツは?」という質問があったのですが、もうちょっと詳しく伺いたかったです。

中竹さんの回答は、

経験したことがあるか否かは関係ない。
知らないほうがやりやすいかも。観察するしかない。
人間の機能を分けている。技術?説明?指導?と行動を細かく分ける。
自然にできることは、意外に分割しにくい。

でした。ぐぬぬ……「観察」かぁ。

中竹さん、D21スタッフの皆さん、ありがとうございました!

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