天職を見つける方法は○○しかない!『ココロオドル仕事を見つける方法』仲暁子

本のマナビ
天職を見つける方法は○○しかない!『ココロオドル仕事を見つける方法』仲暁子

「自分の天職って何だろう?」「この仕事、ホントに自分に向いてるのかな……」
仕事に対して、こんな風に考えたことはありませんか?

今日ご紹介するのは、
京大卒→外資系証券会社→Facebook Japan→起業
という経歴を持つ、ウォンテッドリー株式会社(Wantedly, Inc.)のCEO、仲暁子さんの初の著書です。

一見とても華やかな経歴に見えますが、著者曰く「失敗の中でもがいてきた私の人生から、うまくいったところだけをピックアップ(p.68)」しただけとのこと。

本書にも書かれていますが、証券会社を退職し、FBに入社するまでの間、彼女はマンガ家を本気で目指していたそうです(本書には彼女のイラストがたくさん載せられています)

本書のタイトルにもなっている「ココロオドル仕事」とは、
自分に合っていて、楽しくて、人から求められるような仕事
のこと。

本書では、そんな「ココロオドル仕事」≒天職の見つけ方について、「自然淘汰」であると明言しています。
久しぶりにワクワクしたキャリア本!さっそくポイントをご紹介します。

 

「将来の夢」なんて、なくてアタリマエ

「はじめに」の段階でササッたのが以下の箇所です。

三歳児の「フォアグラ」と、あなたの「天職」は同じ

(p.11)

えっ?って思いますよね?ワタシも思いました(笑)

どういうことかと言うと、

三歳の子どもは、「自分が食べたことのある中で一番おいしい、カレーの王子さま」を、「好きな食べ物」だと思ってしまうというのです。
将来の夢も、それと一緒ではないでしょうか。
人間は、体験したことのないものや、接したことのないものは、そもそも選択肢として選べない。
食べたことのないフカヒレやフォアグラを選べないように、やったことのないこと、ふれたことのないことを「これが絶対にやりたいことだ!」とは、なかなか思えないものです。

(p.11-12)

ということ。

この例え、ものすごーーーくハラオチしました。

確かに、大学生の頃は「毎日会社に行って、みんな何をしてるんだろう???」って思ってましたから。
就活やインターンを通じて、いろんな職種の仕事の中身について、オボロゲにイメージして就活をしていた気がします。

全力でやって、選択肢をつぶす

ワタシも日々、キャリアカウンセリングの現場で、「やりたいことが分からない」「天職を教えてください」というような声を聞きます。

そういう時、いつもお伝えしているのが、
まずは、目の前の仕事を全力でやってみてください
ということ。

隣の芝生は青い≒他の選択肢がある(ように見える)けど、まずは目の前のことに集中してみよう、というワタシなりのメッセージです。

著者が「マンガ家」を諦めることができたのは「やってみた」からだそうです。

すべての悩みのおおもとは「選択肢を捨てきれないこと」にあります。
(中略)
全力でやってダメだったから、やっと小学生の頃からの夢だった「マンガ家になりたい」という思いを完全に断つことができました。

(p.48-49)

とのこと。

ココロオドルかどうかは、やってみないと分からない

本書では繰り返し、「まずは、やってみること」の重要性が語られています。

目の前にある選択肢をつぶすためには、まずはチャレンジしてみる。思いっきりぶつかっていく。そして、ひとつずつ見切りをつけていく。
(中略)
いつのまにか他のことをはじめてしまっていたら、それが「選択肢をつぶした」証拠です。「これは自分には向いていない」と思えたら、それはあなたの人生が定まっていっている証拠なのです。

(p.52)

つまり、上手くいかなかったこと・失敗したこと・続けられなかったことに対して、落ち込むのではなく、選択肢をつぶすことができた!と喜ぶべきだということですね。

逆に言うと、いつまでも手を出さない、全力でぶつからないうちは、選択肢を握っていられるかもしれないけど、自然淘汰されないので、いつまでも迷う・悩むことになります(前職ではよく「青い鳥症候群」と呼んでいました)

失敗が前提で動くと、成長スピードが上がる

著者は起業後、大勢の「成功者」と呼ばれる人たちと接して、ある共通点に気づいたそうです。

成功者とは、バットを振る回数がとても多い人たちなのだ」ということ

(p.69)

成功するかどうかというのは、確率論(p.70)」とも書かれていますが、要するに「失敗前提」で行動することが大事とのこと。

よく言われることですが、日本人は「失敗すること」に慣れていない・弱いと言われますよね。

失敗=悪いことではなく、うまくいったらラッキー!くらいの気持ちで、TRY & ERRORの回転スピードをどんどん上げていくことで、おのずと選択肢をつぶす→ココロオドル仕事に近づくことができるんだと思います。

とはいえ、「具体的に何から始めたら良いのか分からない…」という読者のために、ココロオドル仕事を見つけるための5ステップが紹介されています。

  1. やりたいことを書き出す
  2. アクションプランに落としこむ
  3. こなしていく
  4. 深く考えずにやりつづける
  5. 今の仕事より、これがやりたい!と思ったら動く

「このままでいいのかな……」と思っているビジネスパーソンも、「やりたい仕事が分からない…」と悩む就活生も、ぜひ5つのステップに沿って、自分にとっての「ココロオドル仕事」を見つけてみてください!


■編集後記■

ワタシが仲さんと初めてお会いしたのが、2012年5月。
勝間和代さん主催の「日本を変える女性の会(仮称)」でした。

その年の年末に開催された忘年会で、初めてゆっくりお話しさせていただき、昨年のオフィス移転パーティーに伺ったんですが、ほんの1年でWantedlyがめちゃめちゃメジャーになっててビックリしています。

ワタシの周りのキャリア関連のシゴトに就いている人たちは、ほぼ全員知ってるし、ホントにスゴい!

これからも全力で応援してます!


仲ちゃんサイン&イラスト

↑移転パーティーの時にもらったサイン♪

<目次>
第1章 ココロオドル仕事は、「自然淘汰」で見つかる
第2章 ココロオドル仕事を見つけるための五つのステップ
第3章 人と違うことを「誇り」に思う