最近、本を読んでいますか?
書店に行くと毎日のように「新刊」が増えていきます(1日あたりの新刊点数は200冊以上)
出版される本は多いけど、実際はスマホに時間を取られてしまったり、仕事が忙しくてゆっくり本を読めていない……という人も多いのではないでしょうか。
今日はそんな悩みを解決すべく、「Lifehacker」等の書評を担当されている印南敦史さんのトークイベントに参加してきました。
年間700冊読む生活
今回のイベントは、印南さんの最新刊『遅読家のための読書術』の発売を記念してのもの。
印南さんと、本の要約サイト「フライヤー」を運営する苅田さんの対談形式でした。
印南さんは年間700冊もの本を読破するそう。1日あたり2冊です。
具体的な1日の流れを教えてくださいました。
- 7:00 起床してメールチェック。6:30にLifehackerが更新されるので、自分の記事をTwitterなどで拡散。
- 8:00 NHKの朝ドラ「トト姉ちゃん」を見てから(笑)、原稿に取りかかる。
- 11:00 マッサージ(職業病なのかコリがひどいそう)
理想はマッサージ前に原稿を2〜3本仕上げることだそう。
1日に平均3〜4本の原稿を書き上げるとのこと。
「フローリーディング」で自分にとって大切な「1/100」を探す
前述の通り、年間700冊というとてつもない読書量なのに「遅読」とおっしゃる印南さん。一見矛盾しているように思えますよね?
その謎を解く鍵になるのが「フローリーディング」です。
「フローリーディング」というと「流し読み」と同じ意味に見えるかもしれませんが、違います。
本の内容を自分の中に全部ストックするなんて、どうせ無理です。
「忘れちゃってもいい」くらいのほうが、かえって頭に残るのです。
「フローリーディング」とは、100あるうちの1〜2残ればいいと意識して読むことを指します。
1しか得られない、と捉えがちですが、「その”1″を得ることが大事。自分の中に残る”1″は、自分にとっての”100″です」と印南さん。
フローリーディングによって、ただの読書ではなく「本の中から”1″を探す」読み方になるので、さくさく本が読めるようになります。
その結果「これだけ読んだんだ」と自信につながり、読書が楽しくなる効果もあるそう。
「書評を書く」となると身構えてしまいますが、1センテンスを見つけて、そこから自分の感想や他の本とのつながりを書いていけば、もっと気軽に記事を書けそうな気がしました!
もちろんブログでなくとも、1センテンスを感想として手帳などにメモをしておくのもオススメです。
■編集後記■
憧れの書評ライターさんを前に、ワクワクしながら最前列で拝聴しました!
Kindle版をすでに読了していますが、サインがいただきたくて紙の本もゲット。
サインをいただく際、「筒井さん、絶対ギョーカイの人でしょ」と言われてしまいましたが、違います(笑)
10媒体くらいに書評を書いているという印南さん。
それでも、未だに「こういう書評でいいのかな?」と毎日思いながら書いていらっしゃるそう。
いやはや、突き抜けた人ってやっぱり面白い!
印南さん、苅田さん、貴重なマナビの時間をありがとうございました!