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スタートアップの女帝が放つ日本版リーン・スタートアップ『人生は、見切り発車でうまくいく」奥田浩美

スタートアップの女帝が放つ日本版リーン・スタートアップ『人生は、見切り発車でうまくいく」奥田浩美

日頃からめっちゃお世話になりまくりの女帝こと奥田浩美さん。
意外にも今回の本が処女作とのこと(過去数人の編集者がギブアップしたそう…やってることの幅が広すぎてw)

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販促のお手伝いをさせていただいている関係で、発売日より少し前にご恵贈いただき、さっそく拝読しました!

当ブログでは何度も登場いただいている奥田姐さん。
まずは改めてプロフィールをご紹介しますね。

鹿児島県生まれ。インド国立ムンバイ大学大学院社会福祉課程修了。
帰国後入社した会社でIT関連イベントをはじめ、数々の大型プライベートショーの運営に携わる。
その後独立し、IT系大規模コンファレンスの事務局統括・コンテスト企画などを次々と実現。数億円規模のイベントをいくつも成功に導いてきた実績から、IT業界で「女帝」の異名を持つ。
現在はたからのやま代表取締役として徳島県の限界集落に高齢者のタブレット使用のサポートを行う拠点を設け、高齢者との共同製品開発事業を行なっている。

ホントはプロフィール文、この3倍くらいあるんですが、短めバージョンってことで(笑)

ワタシが姐さんに出会った(というか、一方的に講演を拝聴した)のは、2012年2月の勝間塾月例会でした。
ITリテラシーがテーマの回で、姐さんがゲスト講師として登壇されたのが最初です。

[nlink url=”https://manabishare.com/katsumajuku-okuda01/”]

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その後、5月に勝間さん主催の食事会で直接お話しする機会をいただき、生誕祭に伺ったり、奥田サロンに参加させていただくようになりました。
もう2年半くらい前なんですねー、何だか懐かしいw

今回の本は、そんな奥田姐さんが普段語っていらっしゃることがギュギュっと詰まった1冊です!
(ただし、濃度は少し薄め。初めて姐さんのことを知る方には、ちと刺激が強いのでw)

目次

「かっこいいと思えるかどうか」を基準にする

キャリアカウンセリングの現場では、よく「チャンスがない」「機会がない」という声を耳にします。
いやいや、そんなことないでしょー!と思いつつ、しっくりくるアドバイスができなかったんですが、本書の冒頭に出てくる「チャンスが訪れる確率」を読んで、コレだ!と納得しました。

チャンスが訪れる確率=
チャレンジの回数×周囲の人の多様さ(どれだけ違う考えの人に出会ったか)×動いた場所の多様さ(どれだけ異なる文化に身を置いたか)

(P.19)

とはいえ…「動きたくても動けない」「動きたいけど、どうやって動けば良いか分からない」ってヒトも多いのではないでしょうか?
ちょっと前までのワタシもそうでした。

ワタシは「自分のアンテナに引っかかったこと≒オモシロそうなことに、とにかく首を突っ込んでみる」ことを、ひたすら実践してみて、変わることができました。

奥田さんが本書でオススメしているのが、「かっこいいと思えるかどうか」を基準にすることです。

誰でも、いきなり「動け」と言われてもなかなか動けないと思います。
そんなときにおすすめなのが、「自分がかっこいいと思うこと」を考えてみることです。
(中略)
仕事も、人生も、「かっこいいと思うこと=自分が一番やりたいこと」で、その中にこそ真意が隠れていると思うのです。

(P.34)

コレなら、「やりたいことを探せ」と言われるよりも、カンタンにできそうじゃないですか?
ワタシも、本書が出る前に姐さんに「後から振り返ったとき、自分がかっこいいと思う方を選ぶ」というアドバイスをいただき、1つの決断をしました♪

生きるために欠かせない「自己評価」と「他己評価」

付箋だらけ!

キャリアカウンセリングのネタ続きで恐縮ですが、カウンセリングをしていると、よく「自分探し」をしているヒトに遭遇します。
「今の職場にコレといった不満は無いんだけど、もっと自分が輝ける仕事がある気がして……」
「コレが自分の天職だと思えないんです……」
などなど。

奥田姐さんのトコロにも、おそらく同じような迷える子羊が相談にくるんだろうなと想像しているんですが、そういうヒトに姐さんがアドバイスしている内容が、本書で紹介されています。

働き方・生き方を模索している人に、私は5つの要素と自分の置かれている立場を照らし合わせてみるようにアドバイスをしています。

 

自分が働く意義:自己評価が中心となるもの
貢献…社会に貢献できているか
成長…自分が成長できている実感があるか
仲間…ともに目指す仲間がいるか

 

(中略)

 

働き続けられる要素:他己評価が中心となるもの
感謝…周囲や社会から感謝されているか
お金…他人や社会からお金がもたらされているか

(P.67)

どちらか一方だと、長続きしませんよね。
好きなことを仕事にしているけれど、誰からも感謝されず、お金も入ってこない、となると、確かにココロが折れてしまいそうですよね(^_^;

ピンチを乗り越える訓練をしておく

「ピンチ」って聞くとネガティブな印象を持ってしまいがちですが、姐さんにとってピンチとは、
成長するうえで欠かせないイベント
だそう。

イベント!
その発想は無かったです(笑)

そして、ピンチに気づいた時点で、すでに解決に向かっているとのこと。

ピンチと思えるということは、解決に向けて動き出そうとしている証拠です。
そもそもピンチの実感がないと、危機に気づくことすらできません。また他人ごとと感じていると、そこまでピンチは感じないことでしょう。「ピンチだ!」と思った時点で、どう解決するか考えているわけですので、多くの発想が得られる絶好の機会とも言えます。

(P.123)

「ピンチはチャンス」を地で行ってる奥田さんならではの発想だなと思います。

姐さんの本業はイベントやカンファレンスの運営なので、おそらく現場はピンチの連続なのではないかと想像できます。
たぶんワタシが「ピンチだ!」と思うことも、姐さんは「あー、ハイハイ。それじゃ、コレはこうして、**さんに連絡してー」ってあっという間に解決してしまいそうですw

ピンチが起きたとき、冷静に対処するために日頃からやっておきたい発想のポイントについても言及されています。

  1. 何がピンチだと感じているのか?
  2. それによって何が困るのか? 自分が困るのか? 人が困るのか?
  3. このピンチがなかった場合、自分が伝えたかったこと、やりたかったことは何か?
  4. ではそれを最短で叶える行動は何か?
  5. それに向かってどう行動するか?

 

(P.126)

ピンチに遭遇すると焦るけど、こういった「発想のレシピ」があれば、焦ってフリーズしてしまう時間を最小限にできそうな気がしませんか?


■編集後記■

まだまだ紹介したい内容が盛りだくさんの本書!
全国出張しまくり、仕事も多忙を極める姐さんが、ほぼ全部自分で書いてます。しかも、20万字書いた後に約半分に削っているという(削られた部分のほうがオモシロそうなので、出版関係の皆さん、どこかで出しませんか?w)

書感では取り上げませんでしたが、第5章には友人が5人中4人も取り上げられているし、本文の中でも名前こそ出ていませんが、友人たちが登場していて、彼ら彼女らの新しい一面を垣間見ることができて嬉しかったです!

姐さん、改めて出版おめでとうございまっす!!!

<目次>
第1章 結果を出す人がやっている「見切り発車」とは
第2章 今日から結果を出す! 発車するときの工夫
第3章 壁を感じたときにどうするか?
第4章 「見切り発車」で仲間を増やす方法
第5章 「見切り発車」で想いを形にする人たち
  遠藤貴子さん 株式会社つ・い・つ・い代表取締役
  矢島里佳さん 株式会社和える代表取締役
  武田和也さん Retty 株式会社代表取締役
  本田正浩さん 株式会社たからのやま取締役副社長
  勝屋久さん プロフェッショナル・コネクター
第6章 10年後も生き残るための「見切り発車」

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