日本企業で働くヒトも必読!『日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方』北山公一

本のマナビ
日本企業で働くヒトも必読!『日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方』北山公一

今日ご紹介するのは『日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方』です。
本書は日本実業出版社の編集担当Tさんより、ご恵贈いただきました!ありがとうございます!

著者の北山公一さんは、グローバル企業勤務15年、アメリカ居住5年半の経験を持つ方。
本書は現役外資系企業マネージャーの北山さんが、これまで培ったコミュニケーション・ルールを39個にまとめた1冊です。

今回は、その中でも基本中の基本となる「世界標準のコミュニケーション 7つの基本ルール」と、「人を動かす3種の神器」についてご紹介します!

 

基本は「make a difference」の精神

日本は「和」を大切にする文化だとよく言われます。
けど、グローバル企業では、とにかく「自分の常識と他人の常識は違うのが当たり前(P.17)」

バックグラウンドの違うヒト達と仕事をする上で「あうんの呼吸」なんて通用しません。

でも、これってグローバル企業だけでなく、日本企業でも同じですよね?
日本企業でも「上司の熱血ぶりがウザい」とか「最近の若手社員はなっとらん!」みたいなことが起こったりするわけですから。

なので、「自分は日本企業だから関係ナイ」なーんて思わずに、世界標準の話し方、身に付けてみませんか??

というわけで、著者の挙げる7つの基本ルールは以下の通り。

  1. 多様性:「お互い違うのが当たり前」を大前提にする
  2. リスペクト:相手の価値観を尊重することから始める
  3. リアクション:会話ではできるだけ「間」を作らない
  4. 理由:「なぜ」好きか、「なぜ」嫌いかをはっきりさせる
  5. 主張:言いたいことは必ずその場で口に出す
  6. 二者択一:返事には「イエス」か「ノー」しかない
  7. 自立:自分で自分のスタンスを決める
(P.19)

この中で特に重要というか、大前提となるのが1と2だと感じました。
「お互い違うのが当たり前」=「多様性を認めて尊重する」ということですよね。

グローバルでは、「違い」はあくまで「異なる」という意味(different)であって、「間違っている」(wrong)では無いということ。
違いとは、尊重すべき差異や個性だと言える(P.26)」のです。

深く納得した箇所を引用します。

自分が人と違ってもいいと思っているからこそ、他の人が自分と違うことにも寛容であるのが、違いを認め尊重するグローバル的な考え方です。ともすれば均質的な意見や振る舞いを求める日本にこそ、必要な考え方だと思いませんか?

(P.26)

論理で人を動かすのがグローバル・スタンダード

前述の通り、日本企業では「あうんの呼吸」に代表されるような「暗黙知」がたくさんありますよね。
ワタシは現在の会社が3社目ですが、それぞれの会社に「社内用語」、つまり自社内でしか通じない用語があります^^;

当然のことながら、そういった暗黙知はグローバル企業では通用しません。
相手に動いてもらうには「論理的」に会話する必要があります。

「論理的」とは、「あくまで自分の考えを、自分なりの論理展開で他の人にも理解できるようにすることです。

(P.81)

そのためには何が必要か?

ココで登場するのが3種の神器、「数字、ファクト、ロジック」です。
著者は、数字(numbers)、ファクト(facts)、ロジック(logic)の頭文字を取って、「NFL」と呼んでいるそうです。確かに覚えやすい!

NFLに加えて大切なのが「結論ファースト

日本語の成り立ちからして仕方ない(文の最後に述語がくる)のかもしれませんが、英語では主語のすぐ後に述語がきますよね。
話す上でも「結論から先に言う」ことが大切です。

 

他にも、エレベーターピッチのスクリプト例や、ブリーフィングとミーティングの違い(コレ、日本でも呼び方を使い分けたほうが良いと思います!)、アジェンダの効用など、会議の進め方や話法、メール術など、実践的な内容が盛りだくさんでした!

もちろん、ザ・日本企業で実践したらアカンよ…というモノもあるので、それはオトナの判断で取り入れてみてください(笑)

グローバル企業に勤めるヒトだけでなく、世界を相手にビジネスを展開しているヒトや、多様性というコトバに興味のあるヒトも必読!な内容でした。オススメです!


■編集後記■

普段やってる会議って、本書でいう「ミーティング」じゃなくて「ブリーフィング」なんだなぁ…としみじみ思ってしまいました(もちろん、どっちが良い・悪いではないですよ?)

ワタシも話をする際に、ついつい物語調に背景説明から入ってしまうので、もっと結論ファーストを意識しよう!と思いました~。

日本企業にいるから、と暗黙知や社内ルールばかりにコダワってたら、井の中の蛙になっちゃいますもんね!

目次

はじめに
第1章 世界標準のコミュニケーション7つの「基本ルール」
第2章 グローバル企業の「組織と人間関係」を知ろう
第3章 世界で勝ち抜くコミュニケーション「実践テクニック」
第4章 必ず結論を出すグローバル企業の「会議」術
第5章 グローバル企業流「メールと電話」の使い方
特別付録① グローバル企業で好まれるフレーズ
特別付録② グローバル企業のことがよくわかるブックガイド
おわりに