誰とでも話が盛り上がる質問のコツとは!?『キラークエスチョン』山田玲司

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誰とでも話が盛り上がる質問のコツとは!?『キラークエスチョン』山田玲司

今回ご紹介するのは「質問力」の本。

キャリアカウンセラーをやってると、
「ヒトの話を聴くのがシゴトだから、得意なんでしょ?」
と言われることがよくあります。

いえいえ、ぶっちゃけ苦手です。

……ミもフタも無いのでフォローすると、「シゴトだから」やってるのであって、得意かどうかとは別の話ってことです。
というか、ちゃんと「聴けて」いるのかはナゾ。

昔っから、その場で瞬発的に質問できないワタシ。
セミナーや勉強会などの最後に、質疑応答ってありますよね?
アレでまともな質問が思い浮かんだことが無いんです(ホント)。

だって、内容を理解するので精一杯なんだもん!
(優れた質問をする方は無条件にリスペクト)

自分はできないクセに、質問なんだか自分の感想なんだか分からん質問を耳にするたびに、「あーあ……」と思ったりするナマイキなやつです。スミマセン(いますよね?そーゆーヒト)。

 

概要:人は基本的に話を聞いてほしい生きもの。

まず本書の想定読者。
(余談だけど、想定読者をこうやってハッキリ書いてある本って珍しいですね)

  • 何度会ってもさっぱり相手との距離が縮まらない
  • 会話がはじめられない、もしくはすぐに終わる
  • 人から相談されたことがない
  • とにかくモテない
  • 初対面の人と話すのが苦手
    (P.3)

ふむふむ。
モテないのはともかく、あまり当てはまらないなぁ…と思うのがキケン。

盛り上がってるのは自分だけで、相手はサッパリかもしれない。
距離が近い、と思っていた相手が、実はまだ遥か遠くにいるかもしれない。

……ううっ。

 

シゴト上、キャリアカウンセリングはたいてい初対面のお客様が相手。
たった1~2時間で、会ったばかりの相手から、

  • 転職を決意した経緯・ホンネ
  • 次の職場で何を実現したいのか・どうなりたいのか

などなど様々なことを聞き出さなければなりません。

そのままストレートに聞かれても、答えにくい、もしくは相手の中で答えが固まりきっていないことも多々あり、ココでつまづくと、後々大変なことになります……

では、どうするか?

本当に人と良い関係を築きたいなら、つかむ話よりつかむ質問、相手に気持ちよく話をしてもらう質問、相手の本音を引き出す質問、すなわち、「キラークエスチョン」を相手にぶつけるべきだろう。

(P.8)

というわけ。
(もちろんキャリアカウンセリングのヒアリングと、本書の「会話」は別モノですよー)

明日から使えるキラークエッション3選

本書は25の質問+読者への質問1つ、という構成。
全部の質問を載せるとネタバレになるし、解説とセットで読まないと意味ないので、特にワタシが「使ってみよ!」と思ったモノをピックアップしてみます。

「これは読んでおけ、と言える本を教えてください」

自分とは年代の違うヒトに質問するとオモシロイかも。
本を読む習慣の無いヒトには、本を映画や音楽に置き換えてもOKですよね。

「じゃあ、この本を読んで、この映画を観たら?」と言って本当に読んだり観たりしてくる奴には、映画の試写会チケットをあげたり、ちょっとした仕事をまわしてあげたりもする。
それはえこひいきなんかではなく、ふつうの感覚だろう。

(P.38)

誰だって自分のスキなモノに興味を持ってくれるヒトには好印象を持つってことですね。

「人生で出会った、いちばん魅力的な人は誰ですか?」

同じような質問で、ワタシはよく
「コイツできるな!と思うヒトってどんなヒト?」
って質問を投げかけたりしてます。

それより「人生」まで範囲を広げたほうが、オモシロイ回答が得られそうです。

好きな人について語る人を見るとき、より伝わるのは「好きな人のこと」ではなく、「誰かの良さを伝えようと一生懸命になるその人自身」だったりする。

(P.62)

好きな人・モノのことを語るとき、誰しも目がキラキラします。
(逆にキラキラしてなければ、テキトーに答えてるのかも!?)

そんなキラキラポイントを見つけられれば、会話だって弾みますね~♪

「自分がいちばんつらい時期に学んだことはなんですか?」

初対面の相手には聞きにくい質問かも。
経営者のオジサマに質問したら、延々と苦労話が続いちゃったりして……

でも、

そもそも人が何かを学ぶのは、人生がうまくいかないときだろう。つまり、人生の中でうまくいかない時期とは「学びの時間」なのだ。

(P.89)

だから、その回答はきっと自分にとっても少なからず「学び」になるんじゃないかな。
年上のヒトに聞いてみたい質問ですね。

聞きっぱなしじゃイカン。広げるべし!

本書に載ってる質問が、いくらキラークエスチョンだとしても、その後の会話が続かなくちゃ意味がないですよね(笑)

質問と質問の合間に、聞く態度や雰囲気作りなどについてもサラッと触れられています。

そんな中でワタシが注目したのは、「話の広げ方」です。

基本編

  • キホンは「共感」
      ⇒血液型の話とか。血液型占いに否定的な答えなら、自分が信じていても、まず共感。
  • 話題を平行移動
      ⇒関連ワードから相手のツボを探ってみる
  • 時間軸を入れてみる
      ⇒「いつから?」という質問で、相手の変化ポイントが分かる
  • 周囲の人の話で
      ⇒自分のことを語りたがらない相手には、友人や家族はどうか聞いてみる
  • 恋愛話
      ⇒特に女性は恋愛軸を入れると盛り上がる気がする
  • 他の分野にパスを出す
      ⇒相手が血液型に興味がないと行っているので深追いはやめて、「逆にこれは信じちゃうなって思えるのは何?」と聞いてみる

(P.28-31の内容を参照)

応用編

初対面の人と話を盛り上げるためには、なるべく共通項や知識・経験を持っていたほうが良いわけですが、なかなか難しい。

でも、「基本を使えば、いくらでも話を広げることはできる」という例。

たとえば、相手が「出身は仙台です」と答えたなら、さらに、
「何が美味しいですか?」「今の時期は暑いですか?」
「有名人だと誰が仙台出身ですか?」(有名人を共通項に共感へつなげる)
「両親ともに仙台の人なんですか?」(平行移動、身近話)
「仙台の若者のデートはどこが定番ですか?」(恋愛話)
「逆に仙台以外でどうしても行ってみたいのはどこですか?」(スペースへのパス)

(P.85から抜粋)

コレ、スゴいですよね。
なるほどなー。

本書によると「質問ばかりで自分の話をまったくしないのもよくないと思う」とのことなので、適度に自分の話(できれば失敗談がいいと思う)を織り交ぜつつ、会話を広げていきましょー。

キャリアカウンセリングでは、
相手の話が7:自分の話が3」の割合を意識するよう教わりました。

……自分、まだまだだゼ☆


■編集後記■

話し方・聴き方に課題があるという自覚はあるものの、なかなか矯正できなかったので、久しぶりに集中して「聴く」ことに関する本を読んでみようかな、と本書を手に取りました。

本書も2009年に買ったきり、積ん読本に埋もれていたのを発掘したので(笑)、他にもきっと積ん読本の中に紛れてるんだろうなー。

本屋さんに行かなくても、自宅でセレンディピティ☆みたいな。

 

※目次はネタバレになるので転載は自粛します。

※アイキャッチ元写真→Photo By Jared Cherup via http://imagefinder.co/