自分も圧倒的努力ができるか?要はやるかやらないか、それだけ -『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城徹・藤田晋

本のマナビ
自分も圧倒的努力ができるか?要はやるかやらないか、それだけ -『憂鬱でなければ、仕事じゃない』見城徹・藤田晋

こんばんは、特に日曜の夜が憂鬱ではない踊るOLです。

さて、今日ご紹介するのは幻冬舎の見城徹さんと、サイバーエージェントの藤田晋さんの共著。
最近、お2人の共著2冊目が出ましたね。

正直、本書はフセンを貼り過ぎて、どう書感にまとめたら良いか悩みました。

先日、『日経ビジネスAssocie』のイベントで藤田さんのお話を伺う機会があり、また別の日、ふとつけたTVに見城さんが出演されているのを見て、やっぱり、今の自分なりに、キチンと言葉に残しておこう、と思って書くことにしました(オオゲサだけどね)

本書の概要

お2人の共著ではありますが、対談本ではありません。
見城さんの名言+解説(見開き2ページ)+見城さん・藤田さんの意見(それぞれ見開き2ページ) という構成になっています。

お2人の年齢差は20歳以上。
とにかくアツい見城さんと、穏やかでクールな(でも中身はアツい)藤田さん。
異色の組み合わせで発売当初、話題をさらった本書。

それにしても、見城社長の言う「努力」の凄まじさに、ただただ驚くばかり。
「フツウ」をヨシとするビジネスパーソン必読の書です!

圧倒的な「努力」とは何か~「努力は自分、評価は他人」

大変な努力をしても、そのことを知っているのは自分しかいない。
結果を評価するのは、上司や取引先や世間である。
つまり努力する側とそれを受け止める側は、何ら共通認識のない、まったく別の主体なのだ。

(P.35/見城さん)

何事でも、「結果ではなく、プロセスを評価してほしい」という人がよくいるけれど、僕はこれを聞くたび、ただならぬ違和感をおぼえます。
(中略)
結局、仕事とは勝負なのです。
勝とうとしなければ、勝てるわけがない。
プロセスというのは、結果論で得られる副産物に過ぎないのです。

(P.36/藤田さん)

見城さんは、ずっと憧れていた石原慎太郎さんと仕事をするために、彼の著書のうち2冊を丸々全文暗記したそうです。

……意味が分からないですよね?
石原さんの目の前で暗唱したら、本人にも苦笑されたそうですが、それがミリオンセラー「弟」を生むキッカケになったそうです。

藤田さんのコトバ、数年前の自分だったらギクッとしてた気がします。
前職ではたぶん、「勝ち」にいってなかったので。

今のカイシャでは最初から「勝ち」を狙ってます。
前職ほど勝ち負けの強いカイシャではないけれど。

でも、本書で見城さんの「圧倒的努力」の凄まじさを知って、まだまだ足らなすぎる…と気を引き締めました。今のシゴトで「圧倒的努力」って、何ができるだろう?

時間をかけてもダメなものはダメ ~「スムーズに進んだ仕事は疑え」

よく、一日に何時間勉強したなどと言ったりするけれど、これほど意味のないことはない。
一日十時間以上勉強しても、楽な問題ばかり解いていたのでは、少しも学力は身につかない。
(中略)
時間というものは、人を錯覚させる。
長くかければ、それだけで有意義であると思ってしまうのだ。なんと愚かしいことだろう。

(P.49/見城さん)

あらゆる仕事は、価値を生み出すために行うものです。
付加価値とは、競争相手との差のこと。
相手と同じか、それ以下ならゼロ。
相手を上回った時、はじめて価値が生まれる。
そして、上回れば上回るほど価値は大きくなるのです。
(中略)
そして、何かを乗り越えるたび、誰も真似できないものに近づいてゆく。

(P.51/藤田さん)

労働時間と成果は正比例しない。
コレって、そろそろみんな気づき始めたんじゃないでしょうか。

「今月、たくさん残業して頑張ったね~」
と言われると、ワタシは馬鹿にされたような気持ちになります。

長時間働けば働くほど、自分の成果に対する時間単価が低くなるので。
なので、見城さんの主張には、ものすごーく頷きました。

また、藤田さんの「あらゆる仕事は、価値を生み出すために行うものです」という部分が、とても刺さりました。

シゴトの目的を見失いそうになったら、必ず、このコトバに戻りたいと思います。
このコトバと、「誰のための価値なのか」をしっかり定義できれば、ブレなくてすみそうなので。

他人にされたことは忘れても、したことは忘れないもの ~ 頼みごと百対一の法則

小さな苦しい努力の積み重ねが、やがて大きな仕事となって結実する。
身を粉にして相手に尽くし、それを自分の喜びとすれば、いつか相手も応えてくれる。
僕はこれを「百対一」の法則と呼んでいる。
(中略)
僕は、「この人は」と思う人の「お願い」は、たいてい聞くことにしている。
(中略)
結果として僕は、相手に貸しを作る。
その貸しが、百になった時、僕はその人に、ようやく一つ「お願い」をする。

(P.131/見城さん)

仕事は人間がする以上、気持ちの上での「貸し借り」があります。
つまり、仕事上の人間関係は「貸し」と「借り」のバランスで成り立っている。
小手先で仕事をしていると、その見極めがおろそかになりやすい。
僕は、若いビジネスマンに明らかに欠けているのは、この「貸し借り」という意識だと思います。

(P.132/藤田さん)

相手に何かをして欲しいなら、まず与えることだ、といろんな著者さんが言います。
勝間さんは「 GIVE五乗の法則」と呼び、佐々木かをりさんは「自分が輝く7つの発想―ギブ&テイクからギブ&ギブンへ」という著書の中でGIVEの大切さについて書かれています。

見城さんは「面倒臭い」と思いながらも、「相手の喜ぶ姿を思い浮かべると、自然に身体が動く」そうです。

多忙な見城さんにムチャなお願いをしてくる相手もスゴいけど、それに応えちゃう見城さんはもっとスゴい。

 

人は往々にして、されたことを忘れても、したことは覚えているものです。

藤田さんが言うように、「貸し」を作って平気なヒトって仕事の場だけでなく、プライベートでも、意外に多いなぁとビックリすることがよくあります。

「ココまでやってあげたのに…!」
と思っちゃうのは人情だけど、それを相手に伝えるのはカッコ悪いので、グッとガマンします。

でも、結構長い間、そのことは記憶に残っていて、次に何かお願い事をされる時は、よく考えるようにしています。

引き受けたことに見返りを期待するのはどうかと思うけど、物理的なお礼とかじゃなくて、一言「ありがとう」が欲しいだけだったりするんですけれど。

見返りを求めるとツラくなるから、自分が苦もなくできることで、相手にGIVEできるといいですよね。

ワタシも、もっと相手に楽しくGIVEできるようなコトを探したいと思います。

※本書では「相手に貸しを作れるようなこと」と書かれており、ちとアレなので、GIVEに置き換えましたw


■編集後記■

後半「勝ちに行く」の章を読んで、ワタシにはまだまだ全然足りないことがあるんだ、と知りました。

スゴいヒトたちと、自分との絶望的な距離を思って呆然とすることもあるけれど、まだまだ出来ることがたっくさんある、ってことは素晴らしいこと。

今年の下半期もアクセルを踏み続けたいと思います!

<目次>

第一章 人としての基本
第二章 自分を鍛える
第三章 人心を摑む
第四章 人を動かす
第五章 勝ちに行く
第六章 成功への動機付け