これからの仕事は「職種」ではなく「働き方」で選ぶべき3つの理由。

日々のマナビ
これからの仕事は「職種」ではなく「働き方」で選ぶべき3つの理由。

先日、やりたいことの見つけ方についての記事を書きました。
今日はその続きです。

リクルートエージェント(旧リクルートキャリア)でキャリアアドバイザーをやっていた頃、よく若手の求職者の方から「天職の見つけ方を教えてください」「僕の天職って何ですか?」と質問されていました。

反対に、「絶対にマーケティングがやりたいんです」など、特定の職種を指定してくる方もいました。

今回は、上記のような求職者の方に伝えていたことを、少し一般化してご紹介します。
実際に転職を考えている方は「仕事選びのヒント」に。
転職を考えていない方にとっても「より今の仕事に納得感を持てる」ように書いたつもりです。

お子さんがいらっしゃる方は、特に2番めの項目をご覧ください。

「営業」や「マーケティング」にもいろいろな働き方がある

最近、新卒や若手が「営業職」を避ける傾向があるとよく耳にします。
キャリアカウンセリングしていても、現在営業職の方が「営業はもうイヤだから、マーケティングや企画の仕事に転職したい」と言われることが多かったように記憶しています。

「営業」といっても、

  • 個人向け・法人向け
  • 新規営業メイン・ルート(既存)営業メイン
  • 高額商材・定額商材
  • 有形商材・無形商材(サービスなど)

などなど、さまざまな分類があり、営業手法も異なります。
法人営業の場合、クライアント先の業界――金融向けと消費財メーカー向けでは、商談内容も先方の部署も全く違いますよね。

もちろん「営業」職における共通点はたくさんありますが、自分がどのような営業をやりたいのか?どのような営業はイヤなのか?をキチンと考えてみることが大切です。

前述の「営業→マーケティング」への転職の場合、通常は社内で営業を担当していた人が異動してなるケースは考えられますが、外部から中途採用する場合は「マーケティング経験者」を採用する傾向が多いです。

社内からの異動の場合、「マーケ職経験=無し/自社商材の知識=有り」
中途採用の場合、「マーケ職経験=有り/自社商材の知識=無し」
ですよね。転職の際は、 職種経験 or 業界経験の有無が重視される傾向にあります。

今ある仕事の何割かは将来なくなるという事実

少し前になりますが、2011年にアメリカのデューク大学の研究者、キャシー・デビッドソン氏が、NTタイムズ紙のインタビューで
2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していない職業に就くだろう
と答えて話題になったのをご存知でしょうか。

反対に、オクスフォード大学でAI等の研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授は
今後10〜20年で、人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる
という予測を発表し、同じく話題になりました。

 

自分の子どもが「良い大学に入って、良い会社に就職する」ことを望む親御さんも多いと思いますが、お子さんが就職する頃には「良い会社」の定義が変わっている可能性が大いにあります。

いわゆる「良い会社」に入ったとしても、どんな働き方をするかはまた別の話。
「良い会社に入った」=幸せとは限りません。

「天職をつくる」という働き方

じゃあどうしたらいいの?という問いに対する答えの一つが、
自分の仕事をつくる
ことです。

定年まで「勤め上げる」のが当たり前だったのは過去の話。
今やビジネスパーソンとして働く年数より、企業の寿命が短い時代です。

特定の企業でしか通用しないローカルスキルを身につけるより、どこでも通用する「ポータブルスキル」を磨くことで、自社の業績が悪化しても転職市場で通用する人材を目指しましょう。

 

冒頭の「天職」の話に戻ると、転職しないにせよ「自分の仕事に対する納得感や充実感」はあるに越したことはありませんよね。

そのために、前回の記事にある「WILL」と「CAN」を洗い出してみるのがオススメです。

WILL:「どんな働き方が理想なのか」「どこで働きたいのか」「どんな人と働きたいのか」「どんな仕事をしたいのか」
CAN:「何が得意なのか」「周囲から評価されていることは何か」

あとは「どうしても避けたいこと」を挙げてみるのも大事です。
このとき注意したいのが「食わず嫌いなことは含めない」こと。
「何となくイヤ」なことではなく「以前やってみて、どうしても前向きな気持ちになれなかった」「コレが理由で前職を辞めた」など、実際に体験した「避けたいこと」を挙げましょう。

例えば、以下のような人の場合。

  • 営業はもうイヤ
  • 社内の事務作業は苦手
  • 周りからは「ムードメーカー」と言われる
  • じっとしているより、アクティブに動いていたい

いろいろ矛盾した希望をもっていますが(笑)、この場合「営業はもうイヤ」を分解してみる必要があります。

「飛び込み営業」や「テレアポ」がイヤな場合もあるでしょうし、「毎月の営業目標がキツイ」だけの可能性もあります。

「事務作業は苦手」「アクティブに動いていたい」なら、やはり営業職が向いているのでは?と思います。
ムードメーカーと言われているなら、おそらく人当たりのいい人でしょう。ガツガツ新規開拓をするより、長期的にお客様と関係を構築して受注に結びつけるような営業スタイルであれば、向いているかもしれません。

 

このように、特定の職種や企業にとらわれるのではなく、「オーダーメイドの自分だけの仕事」をつくるのが「天職」への近道です。

具体的に洗い出していくと、自分の要望を100%満たせる仕事なんて無いことに気づくはず。
起業という道もありますが、そうでない人は優先順位を付ける+どうしても避けたいことを挙げるのがオススメ。

仕事を辞めたいなーと思ったとき、自分の優先順位の1〜3位まで叶っている&どうしても避けたいことはやらなくて済んでいる、と気づくことができれば、今の会社でもう少し頑張ってみようかな、と気合いを入れなおすこともできるでしょう。

1位の希望は叶っていないけど、2〜10位までは叶っているとき、1位を叶えられる環境を探すのか、現状を良しとするのかは個人の判断次第ですが、いずれにせよ「何となく仕事がイヤ」という状況からは抜け出せるはずです。


■編集後記■

いろいろ書きましたが、やはり他の会社の働き方って、あまりイメージできないですよね……私はキャリアカウンセラーをやっていたのである程度イメージできますが、そうでない人は友達と仕事の話をしてみると良いかと。

セミナーやビジネス書もいいんですが、基本的に「いいこと」しか書かれていない&具体的な日々の仕事内容はイメージしにくいケースが多いので、ざっくばらんに話せる友達に聞いてみましょう。

ただ仕事の話をすると愚痴になってしまいがち……という場合は、「仕事のやりがいって何?」「どんな部署の人と関わってる?」「1日のスケジュールってどんな感じ?」など、具体的にイメージできる質問を投げかけてみるのがオススメです。

 

■参考書籍■