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やさしい気持ちになれる本 『今日は、自分を甘やかす』夏生さえり

やさしい気持ちになれる本 『今日は、自分を甘やかす』夏生さえり

今日ご紹介するのは、普段紹介するビジネス書とはちょっとジャンルを変えて、エッセイ『今日は、自分を甘やかす いつもの毎日をちょっと愛せるようになる48のコツ』。

作者の夏生さえりさんは、Twitterのフォロワーが合計13万人を超える人気ライターさん。
私も彼女の「妄想ツイート」が面白くてフォローしていました(さえりさんのアカウントはこちら→ @N908Sa)。

本書が初の著書ということで、Twitterでも続々とファンの方が感想などをツイートされています。
(ハッシュタグ「#今日は自分を甘やかす」で見ることができます)

 

本書のはじまりは「十分がんばっているあなたへ」

この本には、夢のかなえ方もキラキラ輝く方法も書かれていません。書いてあるのは、今過ごしている日常をほんの少し愛せるようになるための考え方のコツや小さな方法や習慣の提案。

(P.5)

本書には「いつもの毎日をちょっと愛せるようになる48のコツ」が紹介されています。
今回は、その中で特にいいなと思ったポイントを3つご紹介します。


 

目次

才能の見つけ方は、「他人に自分を見せること」

キャリアカウンセリングをしていると、よく「自分の強みが分からない」という相談を受けます。
そういうときには「上司や同僚から褒められることを挙げてみてください」とアドバイスしています。

本書に掲載されているのは、仕事に限らない「才能の見つけ方」。

他人が「ステキ!」と言ってくれるものこそが、世の中で活きる「才能」なのだ。
いま自分には才能がない、なんの取り柄もない。と思っている人もいるかもしれないけれど、もしかして自分で決めつけてしまっていないだろうか。

 

才能の見つけ方は、「他人に自分を見せること」。

 

見せていないものを誰かに発見してもらうのは無理だ。「こんなのはたいしたものじゃないから」と自分で決めつけて見せなかったり、自分のことを話さなかったりすることで、多くの才能が眠ったままになっているのではないか、と私は思う。

(P.59-60)

「見せよう」と思っていない、ごく普通にやっていることでも、たまに「**が得意なんだね」と言われることがありますが、もしかしたらそれも「才能のかけら」の1つなのかもしれません。

何にせよ、行動しないと見てもらえないのは自明のこと。
興味があること・好きなこと・やりたいことなど、ちゃんと周りに伝えることは大事です。

ポジティブな言葉で悪口を言う

コレは絶対マネしよう!と思ったのが26番目(P.122〜)のコツ。

「悪口は言っちゃダメ」って言われるけど、ついグチを言いたくなることは誰にでもあるはず。
(ごくたまに「世界中みんな愛してる」的なスーパーポジティブな人もいるけれど)

つい言いたくなる「愚痴」や「悪口」だけれど、これは言えば言うほどすっきるするというものでもない……とわたしは思う。

 

「言葉」は自分にはね返ってくる。綺麗な言葉を使っていれば自分の心が清いような心持ちになれるし、反対に、人を罵っていると自分の心が汚れていくような気がする。

(中略)

しかるべき場所で、自分にダメージのない言葉で、なんとか感情を発散できないか?

 

そこで思いついたのが「あいつなんか、日本人の知らない小さな国で一生活躍してろ」という悪口だった。

(P.123-124)

思わず「ふふっ」と声を出して笑ってしまったんですが、ポジティブな言葉だけで悪口を言うっていう発想自体が面白いですよね(笑)。

「ポジティブな言葉の悪口」を考えた時点で、相手に対するネガティブな感情も薄れちゃう気がします。
最近ついイライラしてしまいがちだったので、ぜひ取り入れてみようと思いましたよ!

「嫌われたくない」は人を退屈にさせる

私自身の若い頃の失敗体験を思い出して、グサッときたのがココ。

たしかにだれかに合わせているだけの人って、なにが好きでなにが嫌でなにを楽しいのと思っているのか周りからはわかりづらい。仲良くなりたくてもいまいちつかみ所もない。相手だって、どんな人なのかが知りたいはずなのに、嫌われないようにしていると何も伝わってこなくて、新しい情報もないし刺激もないし。不快にもならないけど正直言って退屈でもある。

(P.157)

1つ目の項で紹介した「自分を見せる」にもつながるけれど、自己開示しないと相手の記憶に残らないんじゃないかなと思います。

相手に嫌われたくない、好かれたい、という気持ちも分かるけれど、好き嫌いの前にまず「自分を知ってもらう」ことから始めないと、相手との関係は何も進まないですよね。

その上で、「自分の心地よいようにふるまえばいい。それで嫌われたらもうしょうがない(P.157)」と思うしかないんじゃないかなと。

ちなみに若い頃の失敗というのは、憧れの人に会えて嬉しすぎて、嫌われたくなくて、ほとんど自分のことを話せないままで初対面の時間が終わってしまったこと。
数年後に再会したとき、ほとんど記憶にないと言われてショックでした……とほほ。
当時の自分にこの項目を暗記するくらい読ませたいです(笑)。


■編集後記■

さえりさんとは、昨年秋に開催されたライターさんの集まる飲み会で初めてお会いしました。
たまたまさえりさんと仲良しのブロガーさんと私もつながっていたので、その後ちょこちょこTwitterでも絡んでいただいているんですが、ファンの方たちがスゴい!

さえりさん宛のメンションもLikeされるし、リツイートされるんです……!
久しくまともにTwitterを使っていなかったので、新しい世界を見た気分。。コレがフォロワー13万人か!と。

Twitterも本アカウントだけでなくサブアカウントも活用し、LINE@でも情報発信しているさえりさん。
いつ寝てるんだろうと心配になりますが、忙しいときは深夜の妄想ツイートが少なめになる法則を最近発見しました(笑)。

下で紹介している本書以外の2冊は、そんなさえりさんの糖分たっぷりな妄想がつまった作品なので、最近ラブ要素が足りないッ!という人はチェックしてみてくださいね。

 

5月12日(金)に版元のディスカヴァー21社(永田町)で開催されたトークイベントレポートも書きました!

はじめに
Chapter1 どうにもダメな日は、だれにだってやってくる
Chapter2 自分をゆるめる思い込みからときはなつ
Chapter3 たのしいことからはじめていいんだ ほがらかに生きていいんだ
Chapter4 自分にやさしく 人にやさしく
Chapter5 愛すべき日常における小さなしあわせの見つけ方
あとがき

 

■さえりさんの他の書籍

 

 

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