No.1キャリアアドバイザー森本千賀子さん・ほぼ日CFO篠田真貴子さんら登壇「AERA×NewsPicks「丸の内から課長が変わる」セミナー」イベントレポ!<前編>

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ほぼ日CFO篠田真貴子さんら登壇「AERA×NewsPicks「丸の内から課長が変わる」セミナー」イベントレポ!<前編>

今日はAERAとNewsPicksのコラボイベントへ!

とにかく豪華なパネリスト。久しぶりに人材系のイベントに参加しましたが、とっても面白かったです。

2411人アンケートで見る課長のリアル

まずはビズリーチ社の協力でとった課長アンケートの紹介をザザッと。
インフォグラフィック化されており、非常に見やすかったです。
既にNewsPicksに掲載されている内容なので、だいぶ早口&駆け足に紹介されました。

細かい数字は上記のリンク先を参照いただくとして、私が一番印象に残ったのは、「課長の性別」でした。
安倍政権はひたすら「女性活用」と叫んでいますが、2014年時点での社員100人以上の企業における女性課長は、たった9.2%しかいないそう。
えー、まだ2桁ですらないんですね……

あとは「ぼっち課長」という言葉にビックリ。
部下がいない課長って、おかしいですよね??? 約3割が「ぼっち課長」だそう。

それに紐付いてビックリしたのが、1000万円以上の年収をもらっている課長が32%もいるという事実。
え?この中には「ぼっち課長」が含まれてる可能性もあるんですよね?それなのに1000万円???と、頭上に「?」がたくさん浮かびました……

パネルディスカッション1:「どうなるニッポンの課長」

続いて、1つ目のパネルディスカッション。

登壇されたのは以下3名です。

  • ニッチモ代表取締役 海老原嗣生氏
  • 東京糸井重里事務所CFO 篠田真貴子氏
  • サイボウズ取締役副社長 山田理氏
  • キリン人事総務部主幹 村松道男氏

ファシリテーターはAERA編集長の浜田敬子さん。

 

とにかくサイボウズの山田さんのお話が刺さりまくりでした!
キリンの村松さんのお話はオフレコの内容が多かったので、山田さんのお話を中心にシェアします。

給与は市場が決める

サイボウズでは人事制度の変更はずっとやっているそうで、現在は「自分の評価者を決めて、信頼関係を作る」という原点回帰的な制度とのこと。

評価されるのってイヤじゃないですか。
じゃあ、何で評価しなくちゃならないのか?というと、給与を決めるため。だから評価せざるを得ないんです。

 


お金の評価(=給与)は誰も決められないんです。市場が決めるもの。
市場価値にはレンジがあって、辞めてほしくないならレンジの上のほうの給与を提示するし、どちらでも良いなら平均くらい。

確かに、ある程度の規模の企業では、給与の評価基準って必要ですよね。
それは市場価値で決まる、というのは納得感があります。
逆に「え?何でこんな仕事でこんな高給もらってるの?」という方も稀にいますが、おそらく市場と照らし合わせた給与体系じゃないのかな、と思いました。

100人いたら100人分の人事制度を

そもそも、全員が「課長にならなければならない」というのは間違い、と山田さん。

そもそも「成長しなければならない」のもおかしい。人間の本能的に「もっとできるようになりたい!」という思いがあって初めて成長する。
家庭の事情や本人の状況によって、仕事の割合を緩めたいときがあってもOK。
適材適所でやりたい人にやりたいことができる環境を用意できるかどうかは、経営側の問題。

海老原さんから「その人自身は成長している、けど、成長の目的は”成長して仕事ができるようになって、早く帰りたい”というのもアリ?」という質問に対して、山田さんは「アリです。(年収やポジション等の代わりに、)ライフという報酬を受け取っているから」とおっしゃいます。

サイボウズさん、めちゃいい会社……!

AERA編集長の浜田さんの「日本企業には、”成長しなくてもいい”、というポジションがない」という話を受け、山田さんの「人事制度」に対するお考えが素敵でした。

僕は社員が100人いたら、100通りの人事制度を作るべきだと思ってるんです。
人事制度は「変える」のではなく「増やす」もの。
1万人を1つの人事制度で運用するなんて、そもそも無理。

 


人って近くなればなるほど、ギスギスすることってありますよね。ちょっと距離を置きたいことも。
会社も同じで、会社と社員1人ひとりとの距離感を見る必要があります。そうしないから、会社に”寄らない”人はダメだ、ってことになってしまう。

サイボウズでは、お子さんが小さいから早く帰る課長もいるし、「アホみたいに(山田さん談)」頑張っている担当者もいるそう。
社員の方には、「帰りたかったら帰ろうよ。キミには選択肢があるよ、自分で選びなさい」とよく伝えていらっしゃるそう。

選択肢をどれだけ増やしてあげられるのか?が課長や部長の役割では」とおっしゃっていて、素敵だなーと思いましたよ!

管理職の面白さとは?

前項のインフォグラフィックによると、遅くまで働いている印象の強い日本の課長。
では、課長=管理職の面白さはどこにあるのでしょうか。

ほぼ日CFOの篠田さんは「人による」とおっしゃいます。

私自身にとっては、”全く新しい課題にチャレンジできる”というのが面白さ。
逆に、やっている仕事は同じで、担当地域が広がったり、部下の人数が増えるだけ、というのはつまらないと感じます。

 


糸井事務所では(人事的な)ヒエラルキーがありません。プロジェクトベースで責任者がいて、彼らに人事権はありません。
人事は役員全員の合議です。大企業だと人事権まですべて課長に負わせるから軋轢を産んでるのでは。

仕事は減らず、部下の評価や育成もしなければならない日本の課長。
キリンの村松さんは「いかに課長が部下に仕事を任せることができるか?」がポイントとおっしゃいます。

「任せる能力」は確実に求められていると思います。
あとは「上(=上司や経営層?)を動かす能力」。
この2つの能力がないと、今後マネジメントをするにつれて、仕事はどんどん増えてしまいます。

また、最後に浜田編集長が「課長になれ、と言われるのは、その人に能力があると思うから。だからこそ、尻込みせずに引き受けて欲しい」とおっしゃっていたのが印象的に残りました。

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■編集後記■

長くなってきたので、今回は前後編に分けます!
明日は後編、人材エージェントから見た日本の課長についてのパネルディスカッションの様子をご紹介します!